【見習い涙目】僕の考えた最強の乗っ取り対策【刀剣乱舞】

【裏語】ブラック本丸対策1 ページ24

Side九条

　Aさんの本丸についこの間まで研修に来ていた見習いを捕らえることに成功した。でも、大事な仕事がまだ残っている。
　そうだ。Aさんの本丸助けてあげたし。この位やってもらっても良いよね。L○NEのトーク画面を開く。



九条Aさん。お願いしたい事があるんだけど。
Aえ?何ですか?
九条壱瀬真冬の姉のブラック本丸。一緒に潰しに行ってほしいんだ。良いかい?
あるじは?あなた(人1)を何だと思ってるん!?こちとら戦闘力は53万もないですけど!?
九条まあ何とかなりますって!
明日の朝7時に迎えに行くからね
あるじずおの真似すんな!
は!?7時!?勘弁してくれよ…。まだ寝てるよ…。ま、良いや。10分待ってろ!
九条案外ノリが良くて助かったよ。40秒で支度しな
あるじドーラおばさんやめろよ!?
わかったよもう!7時5分で許して!



　一々返信が面白い。思わず口角が上がる。すると、通りかかった先輩がニヤけながら話しかけてきた。

「何だ旭。嬉しそうにして。…もしかして彼女だったりすんのか！？」
「違いますよ。例の本丸の主さんとブラック本丸の話を」


　さっきのトーク画面を見せた。

「ギャグ本丸の主か！なるほどな…。これは笑うわ」

　今話しかけて来たのは藤村祐希さん。俺の部署の先輩。歳が1個しか離れていないので弟のように接してもらっている。

「…で、どうするんだ？壱瀬真冬の姉は。お前はブラック本丸専門じゃないから行かなくても良いんだぞ？」

　急に真面目な顔になった藤村さん。普段はとても優しくしてくれるけど、やる時はやるタイプの人。俺の憧れの人だ。


「良いんです。壱瀬真冬の姉なら、Aさん本丸担当の俺にも関係はありますし。やらせてください。」

　藤村さんの目を真っ直ぐ見つめて言う。自分の部署の仕事じゃなくても、任せられるって事は信頼されてる証拠だし。光栄だね。



「お前ならそう言うと思ったよ。明日には出るつもりなんだろ？気を付けろよ。」

　藤村さんからの激励を受け、明日に備えた。

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藤村 祐希(ふじむら ゆうき)(24)(CV.下野紘)
頼れる兄貴分。九条を弟のように可愛がっている。
明るい茶髪にオレンジ色の瞳。

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