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1年の頃
まだ教室や購買の位置をまともに把握出来ていないまま廊下を歩いていた
すると
ドンッ
「あ、ごめん………」
同じくらいの背の獣人にぶつかった
「いやぁ、お構いなく」
彼はそう言うと背を向けて去っていった
あぁ、彼が最近噂になっているスリの犯人か……
ラギーside
「シシシッ！今日も成功っスね」
「脇が甘いんスよ皆……大事なもんには鍵かけとかないと…………」
そう言った後にさっき取ったばかりの財布を目にすると
「な、なんだこれっ！！」
盗んだと思っていた財布は葉っぱにスリかわっていた
「ざーんねーん、惜しかったね」
そんな声が背後から聞こえて振り向く
「君が欲しかったのはこれかな……？」
そう言ってその人は俺がさっき盗んだはずの財布を手に持っていた
「どういうことっスか…？」
俺がそう尋ねると
「ちょっとしたマジックさ」
彼はそう答えた
は？意味がわからない
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作者名：神咲 | 作成日時：2020年8月12日 14時
