検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:141,145 hit

ページ37

やまとside



電話を切ってほんの10分程で、Aは来た


まるで、俺からの電話を待ってたみたいな早さで。






お互いに向き合ってテーブルを挟んで座る




カチ、カチという時計の秒針しか聞こえない

沈黙に耐えられなくて、俺は早々に切り出した









「報道のあれ、どういうこと?A。ドラマの宣伝か何か?」


A「ううん、そのまんまだよ。あそこに書いてあることは、全部事実」



「は、ちょっと待って。ドラマを盛り上げるためのでっち上げじゃなくて?」




A「違う」



「じゃあ、Aは浮気してたってこと?」



A「そう、でも付き合ったのは最近だよ」




「何で?俺と別れたくなったんなら、そん時そう言えばよかったじゃん」




A「そうだよね。ドラマの流れでいつの間にか好きになっちゃって、言うタイミング逃した。ごめん」







Aがあまりにも落ち着いていて
申し訳なさそうな様子が微塵も無いことに無性に腹が立つ







A「じゃあちゃんと言う。他に好きな人ができた。だから私と別れて、やまと」



「じゃあ、って何だよ。まるでバレたから仕方なくみたいな。ニュースが出てなかったらずっとそのまんまのつもりだったわけ?」



A「それは、、分かんない」




「…そうかよ分かったよ、もう良いわ。別れよう」






Aは静かに席を立つと
俺の部屋にある荷物をまとめ始めた



俺はまだ気持ちの整理がつかなくて
まだどこかぼーっとしながらAの行動を見つめる



━━━━━━━━━━━━━━




A「じゃあ、、、




「A」





ドアに手を掛けて、出て行こうとするAを思わず呼び止めた



Aが他の男を好きになったなんて
俺のことを好きじゃなくなったなんてまだ信じられなくて



どうしてもそんな風には思えなくて、引き留めてしまった





視線がぶつかる



でもAはまるで出逢った頃みたいに、知らない人を見るみたいな目で俺を見てる




ああ、終わりなんだ


もうAは俺のことを何とも思ってないんだ





視線一つで、悟った


だったらもう、俺はこのまま身を引くしかない







「A、、今までありがとう」






A「こちらこそありがとう。さよなら」

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
376人がお気に入り
設定タグ:コムドット , やまと , YouTuber   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

沙耶(プロフ) - sim__39さん» 何回もなんて、本当に嬉しいです( ; ; )前作でもコメント頂いて、ありがとうございます!頑張ります。 (2021年11月5日 19時) (レス) id: 23c6546d41 (このIDを非表示/違反報告)
sim__39(プロフ) - 待ってました(*_*)過去作何回も読み返してました⸜❤︎⸝‍ (2021年11月5日 1時) (レス) id: cc6cd8f438 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:沙耶 | 作成日時:2021年9月5日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。