さよなら、アリス

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やまと side



デートは表立って外を歩いたりとかできなかったから、プランをいっぱい考えて色んなことをした





お互いの家で映画を観たり



2人とも全然料理できないのにわざわざ難しいメニューを選んで一緒に作ってみたり



時には、Aの雑誌の撮影について行ったこともある



ほんとはダメなんだけど、Aが仕事してる所をどうしても見てみたくて懇願して、特別に入ることができた





その帰りにタクシーの中でAが不意に尋ねた






A「撮影見学してみてどうだった？ただ見てるだけはつまらなかったでしょ」



「いや、めっちゃ輝いてたし超綺麗だった！」



A「そんなに褒めてくれるのやまとだけだよ。けど、

今日はやまとがいてくれたから自然と笑顔で撮れたし、一緒に来てくれて嬉しかった」





「…まだ帰り付いてないのに、煽ったAのせいだから」




そう言ってキスをして、帰ってからも激しく愛し合った







スヤスヤと眠るAの隣で



俺も何か本気で頑張れるもの見つけたいな、と



俺はAを見るたび、いつも漠然と考えていた

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