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You.s
考えることを放棄して逃げていたから
気持ちがまとまってなくて
だから凪に話す話の内容にもまとまりがなくて。
きっと上手く説明できてなかったのに、凪は
私の足りない言葉で気持ちを理解してくれた
凪「Aはやまとに対して、今後会うにつれて
気持ちが"好き"に変わることが怖いんでしょ?」
『だって、今までずっと純粋に友達だと思ってきたからさ。
それが変わっていくのが怖い。』
凪「…ねえ、それって
Aはちゃんと"今"を生きられてる?」
『え、?』
凪「まだ過去に囚われてない?
広夢先輩がいた頃のままで、気持ち止まってない?」
『そんなこと…』
だって私は、まともに生活も送れなかった
あの苦しい3ヶ月を乗り越えた
時間をかけてちゃんと、先輩の死を受け入れた
止まってしまった時間を動かせたから、今普通に生活できてる
だからそんなこと…そんなこと絶対ない
凪「じゃあ何で今も毎月お墓参りに行くの?
先輩の存在を心の支えにしてるからでしょ?
そうすることでAは精神を保ってるんじゃないの?」
『違う、私はただ純粋に先輩に会いに行きたいだけで…
凪「それだよ。
Aは先輩に"会いたい"って言うけど
先輩はもういないんだよ。」
『…分かってるよ。』
凪「ううん、分かってない。Aのは分かってるふり。
Aの中に流れてる時間は、先輩がいたあの時で止まってる。
だからやまとを意識してることに戸惑うんだよ。
先輩に対して後ろめたいから。
やまととの関係が変わることから逃げるのは
広夢先輩、っていう彼氏の存在がまだ頭にあるからだよ。」
アルコールのせいか、頭がガンガン響いて痛い
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作者名:沙耶 | 作成日時:2023年1月16日 22時