今日:32 hit、昨日:1 hit、合計:50,426 hit
小｜中｜大
143 ページ43
Yamato.s
あの雨の日以降、Aとの連絡が途絶えた
原因は間違いなく俺。
「あれはさすがにダメだったよな…」
Aとのトークを開いたままの携帯を片手に
ヨギボーに沈み、天を仰いだ
ぼん「お疲れー。この間早く帰ってたけど、Aちゃんと会えた？」
ぼんが撮影ハウスにやってくるなり
リビングにいた俺に近づいて来た
Aに会いに行くなんて一言も言ってなかったけど
あんだけ高校から一緒に過ごしてきたぼんだから
きっと全て見抜かれている
だから、この突然の質問にもさほど驚きはなかった
「…会った。けど、色々と順番を間違えた。」
ぼん「はっ？お前、まさか…
「待った、違う。そこまでは行ってない。」
絶対、ぼんはもっと重い方を想像してると
ドン引いてる表情と思わず口に手を当てたその姿が物語っていたから
即座にそれは否定した
ぼん「あー…じゃあ一歩手前ってこと？」
「そうなるな。」
ぼん「それはやったかもな。」
「だよなー…あぁ、やっぱそうだよなあー！」
あーもうどうしよう、とつい大きな声を上げて
携帯を床に乱暴に置いた
ぼん「え。今、既読無視されてんだお前。」
開いたままだったAとのトーク画面を
見ながらぼんが言った
「そうだよ。だからヤバいんだって。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 555人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沙耶 | 作成日時：2023年1月16日 22時
