黄色3 (ページ27)

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You.s

この半年を振り返りながら
緑の間から見える、喧騒の街並みを眺めていると

そんな私の隣に、不意にやまとが並んだ

目は充血していたけど
その顔は、来た時よりも晴れやかに見えた

『ここから見たら、全部ちっぽけだよね。

そんな小さな中でみんな必死に走り回ってるんだなって思ったら、今ここで立ち止まってるのが段々もったいなく感じてくるの。

だから、俯かずにまた頑張ろうって思える。』

ここは、先輩に会える場所

前に進む力をくれる場所

「俺も、また必ず来る。」

その顔には決意が見えた

きっとやまとは、次に何か新しい道に進む時

心がひどく傷ついて立ち止まりたくなった時

そんな時に、ここを再び訪れるのだと思った

それまでは
またいつものように毎日を、全力で走り続けるんだと思う

『うん。それが良いと思う。』

私はそれでも毎月通い続ける

たくさんのものをくれた先輩に、何も返せなかった

だからせめて、その贖罪のような気持ちで

私は来月からも、花を手向けに来ようと思った