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Yamato.s

広夢さん

そっちでの暮らしはどうですか。

俺は、毎日ゆっくり腰を下ろす暇もないくらい
走り続けてます。

俺らの活動、見てくれてますか？
今年はもっともっと頑張って上に行くので
高みの見物でそっちから眺めていて下さい。

広夢さんは俺にとって、ずっと憧れの人でした。
　

高一の時水球部に入って、あの頃から
俺の目には広夢さんが輝いて見えてました。

水球が上手いのはもちろんだけど、走るの速いし
体力バカみたいにあるし、そんな脳筋みたいな感じなのに
しっかり頭も良いし、なのに全然偉そうじゃないし。

いつも気さくで飾らない、等身大の人だったから

いかにも運動部らしい上下関係のはっきりしたあの中で
先輩は俺にとって唯一、良い意味で全然先輩っぽくなかったです。

俺にないものばっか持ってて、Aのことも
あっという間に掻っ攫っていって...
だからあなたのこと嫌いです、って言いたいとこだけど
本当はすごく好きだしすごく尊敬してます。

実は
密かに2人の仲が途切れることを願ったこともありました。
一度2人が別れた時、ズルい気持ちが湧いた自分もいました。
俺の中にはいつも黒い感情が潜んでいました。

それくらい、Aのことが好きでした。

でも、二人はめちゃくちゃお似合いでした。
俺なんかが割って入れないくらい本当に。

結婚するって思ってました。

俺、それくらいの覚悟はできてたんですよ。

先輩だったら仕方ないって諦めて、

先輩とだったらAは幸せになれるって
思ったから背中を押したのに、、

そんな俺の気持ち、どうしてくれるんすか？