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Yamato.s
ありがたいことに雑誌やモデルの依頼が
頻繁に入ってくるようになって
一日に何本も撮影することもザラになっていた
その日もいつものように、一本目の雑誌の撮影に向かった
「コムドットのやまとと言います。
今日はよろしくお願いします。」
早速スタジオに入って、一番にその日お世話になる
スタッフさんやカメラマンの方々全員に挨拶をした
社員「本日インタビューを担当させていただきます、
よろしくお願いいたします。
今日は二人で担当させていただきますので。」
「はい。1日よろしくお願いします。」
インタビューの担当の人が向こうから挨拶に来てくれて
その背後からスッと、もう一人の担当の人が現れた
『はじめまして、下澤と申します。
本日はよろしくお願いします。』
「…え? 、、あ…よろしく、お願いします。」
うっかり、右手に持っていた携帯を落としそうになった
会うはずのない場所で、会うはずのない人と急に会うと
脳はバグるらしい
しかもめっちゃ普通の社会人の顔して
他人みたいに挨拶してくるから
ありえないくらい動揺した
社員「皆様へのインタビューは下澤が行いますので、
よろしくお願いします。」
『衣装とヘアセットが完了次第、順番に個人のインタビューを
させていただいて、その後全体写真のカット、
そして5人でのインタビューを最後に予定しています。』
「…分かりました。よろしくお願いします。」
Aとは終始目も合わず、完全に仕事モードのようで
この間俺の前で涙を流していた人とはまるで別人だった
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作者名:沙耶 | 作成日時:2023年1月16日 22時