黄色 (ページ16)

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Yamato.s

他の先輩たち曰く
広夢さんは、純粋で優しいから何でも信じる人

だからこそ、イジるのにもってこいらしく
先輩たちにとっては"愛すべきバカ"、なのだそうだ

つまり何が言いたいかというと
広夢さんの発言に、他意は全くないということ

俺がAにちょっかいかけるなんて
微塵も考えていないということだ

色々考えている自分がバカらしくなるほど
先輩は真っ直ぐだった

だから

「分かりました。英語、教えますよ。」

『えっ、本当に？良いの？』

「うん。別に俺にマイナスなことはないし。」

広夢「じゃあ、そういうことで！やまと頼んだ！」

そうして、俺と広夢さんはみんなの元へ戻った

広夢「本当にありがとう。やまと」

「いや、俺は何も…」

広夢「やる時はちゃんとやる、頑張る子だからさ。
大変かもしれないけど、向き合ってあげてほしい。」

真剣な顔で、でもAのことを話すその口調は優しくて

それを見て何故か、胸の奥の方がキュッとなった気がして

俺は、"はい。"としか言えなかった