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告白 ページ8

私は安室さんに手を引かれ、目的なく歩いていた。

左手にわさびを持ち、右手は安室さんと繋いでいる。

どこへ行くのか。この時間にもなると人の姿はあまり見られない。

「あの…安室さん………」

「は、はい…?」

「えっと…今、どこに…」
すると安室さんは放心した目から正気に戻ったのか、「へ?」という声をあげ、私を見ると三秒ほど固まり、
「えっと、…………あ…………………Aさん…」
「はい…?」
安室さんは立ち止まり、私の方を向いた。

「あの…、僕があそこまで焦ってAさんを探した理由、分かります?」
「えっと…………」
私の事が大切だからですか?なんて、言える訳ないしそれが真実な訳ない。
「……………………」
間があいた。
だが、その少ないあいだの間の中で、安室さんの顔が赤くなっていくのが分かった。

「一目惚れでした。」

私に言っている事を忘れていた。

「ですが、それは顔だけではなく、あなたの全てに惹かれたんです
明るい面も、それを頑張って造ってる面も、暗いとこを隠してる面も…」
急に理解したのか、私の体温は急激に上がる。鼓動が以上なくらい早まる。

この時点で気がついた。自分は安室さんの事を好きなんだ、という事が。

「…………………Aさん?」

私はいつの間にか、泣いていた。
安室さんもその事に気が付き、戸惑っている。

「…あ…、すいません…………………嬉しくって、つい」

安室さんの顔が更に赤くなった。
自覚したのか、手で自分の顔を隠した。

安室さんが無言になる。これ以上はもう望まないのだろうか。

ならば、自分から行くしかない。こんなに幸せな気持ちでも、まだ満足ができないのだ。

「あの、私、今気づいたんですけど…私も、安室さんの事が好きっぽいです。
てか好きです!大好きです!一人称『僕』なところも、控えめな性格も、
声も、顔が赤くなるとこも!!全部大好きです!!」


立場が真逆になり、安室さんは今にも倒れそうな程真っ赤になっていた。

「だから………だから…その…………………私が大人になったら、私と……」
勢いに任せすぎた自分の行動を今更後悔する。
すると安室さんは、
「だめですよ、Aさん…そーゆーのは男が言わないと…」

と、安室さんは自分の人差し指を差し出すが、その指は震えている。顔も真っ赤だ。









という夢を見ました。

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凪彩(プロフ) - ユリさん» 分かりました!調べてみます!! (2017年7月24日 18時) (レス) id: 2f38ca2a25 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ - 凪彩さん» はい! 題名は、【名探偵コナン】ホムンクルスがトリップしちゃた?と言います。 (2017年7月24日 18時) (レス) id: 060a2524eb (このIDを非表示/違反報告)
凪彩(プロフ) - 教えてください!気になります!! (2017年7月24日 17時) (レス) id: 2f38ca2a25 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ - 凪彩さん» いえいえ! 私も名探偵コナンの小説を書いてます。 ←題名を教えますか? 私も初心者です。 (2017年7月24日 17時) (レス) id: 060a2524eb (このIDを非表示/違反報告)
凪彩(プロフ) - ありがとうございます!!まだまだ初心者ですが頑張ります!!((。´・ω・)。´_ _))ペコリ (2017年7月24日 17時) (レス) id: 2f38ca2a25 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凪彩 | 作成日時:2017年7月21日 11時

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