もしもね。 (ページ7)

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○ ページ7

北斗side

あー…早く撮影終わらないかな…。

なんてプロとしてあるまじき発想しか頭によぎらない。

はな、大丈夫かな、泣いてないかな…。
お熱上がってないかな…。

なんてソワソワしながらセットチェンジを待っていると、スタジオの端にはなを抱っこした京本がちらちらとこちらを見ている。

北「はな…！え、泣いてる…？京本！？」

大「いや落ち着いてよ北斗。はながね、パパに会いたくなっちゃったんだよね。」

北「はな〜…。あらあらそんなに泣いて…どしたの…？」

はな「ぱぱっ、ごめんなさい…ぐすっ」

北「へぇ？何が？どしたの？」

はな「はな、お熱出ちゃったから…、おしごと、めいわくかけちゃった…ヒック、ごめんなさい…」

北「はな…。大丈夫、迷惑なんて思ってないよ。むしろね、もっとはなには我儘いっぱい言ってほしいよ。」

はな「でも…でも…」

北「パパね、もっとはなに我儘もいっぱい言ってほしいし、もっと甘えてほしいんだよ。
1年生になってから少しお姉さんになったのかと思って、パパ少し寂しかったんだからね？」

はな「ほんと…？」

北「うん、ほんと。」

はな「ぱぱ…？」

北「なぁに？」

はな「もっと、ぎゅーって、して…？」

北「ふふっ…お安い御用だ！」

とぎゅうぎゅうと抱きしめると、ぐったりしていたはなにやっと笑顔が戻った。

そうだよ、はなには笑顔が一番似合うんだから。

これからも2人で笑い合っていようね。

Fin