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大我side
北斗が先に撮影に行き、はなを任された俺たち5人。
何とかはなを元気づけようとしてジェシーと慎太郎の2人は、だんだんおふざけがヒートアップしてきて、つい先ほどこーちに追い出された。
きっと2人ともしばらくメイクルームから出てこないだろう。
残された俺たち3人は代わる代わるにはなの冷えピタや氷枕を変えたり水を飲ませたり、それなりに忙しなく動いていた。
そのうち、樹とこーちは打ち合わせのためにマネージャーに引き連れられて行き、今は俺とはなのふたり。
はな、ついこの前産まれたばっかりなのに、もう小学生か…。
といっても小学1年生の割にはまだ体格も小さい方だから、そんなに保育園の時と変わらないのか？
こんなに小さいのにランドセル背負って学校行ってると思うと、泣けてくるよね。
なんて感慨深く思っていると、
はな「…ぐすっ…、ヒック…」
大「はな？どした？起きた？」
はな「…ヒック、…ぱぱぁ…」
大「どしたどした…、きょもちゃんだよ…？よいしょ、ほら、抱っこしよ、ね？」
はな「…ぱぱぁ…、きょもちゃん…、ぱぱに、あいたい…。」
大「パパかぁ…。」
はな「ぱぱ、ごめんねって…。ぐすっ…、ごめんなさい、しなきゃ…」
目を覚ましたはなはしきりにパパにごめんないしなきゃと涙が止まらない。
大「はな？なんでパパにごめんなさいなの？」
はな「ぱぱ、おしごと、いそがしいのに…、ヒック…、はなが、お熱出ちゃったから…、めいわく…」
大「迷惑？なに、北斗が迷惑してるって？」
はな「…昨日ね、朝からね、ぐすっ、ほんとは、しんどかったの…。でも、ぱぱ、おしごとだから、がんばってね、学校いったのにね…、ヒック…」
大「うん、そっか、頑張ったね。」
はな「でも、お迎えきてもらっちゃったから…、おしごとおわってないのに…。だから…ごめんなさいって…」
大「そっかそっか…。でも北斗、迷惑なんて思ってないと思うよ。だって北斗、はなのこと大好きだっていつも言ってるもん。」
はな「でも、でも…」
どうやら今日は涙のストッパーが壊れてしまっているらしい。
うーん…どうしたものか…。
大「じゃあさ、パパに聞きにいってみようよ。ね？きょもちゃんが連れてってあげるから。どうする？」
はな「…いくっ…、パパに、あいたい…」
大「よし、じゃあ行こう！」
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作者名：ぽむ | 作成日時：2024年1月13日 14時
