もしもね。 (ページ5)

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よほどのストレスを限界まで溜め込んでいたのか、翌朝になってもはなの熱はほとんど下がらなかった。

坐薬を使ってやると一時的には下がるが、薬が切れるとまた熱が上がってしまうのだ。

それに今日は6人での新曲MV撮影の日。
申し訳ないが実家の母を呼ぼうと思ったが、どうしても都合が悪くはなの看病をするのは難しいと。

どうしようもなかったので何とかメンバーとマネージャーに頼み込み、撮影現場まではなを連れていく事にした。

はなをぐるぐると毛布で包み、抱っこで現場入り。

北「おはようございます…。」

慎「おはよーほくとー！本当にはなちゃんもいるじゃん！
どした？風邪か？」

樹「久しぶりだね〜はな。だいぶしんどそうだね。」

北「そうなんだよ…。風邪とかの流行病じゃないみたいなんだけど、今回の熱はしぶとくて…。ほらはな、ついたよ〜。」

優「ほら、布団敷いておいたからはなちゃんここに寝かせてあげて。」

北「ありがとこーち…。あ、起きた？大丈夫？」

はな「だいじょぉぶ…。あ…、きょもちゃん…。」

大「はな〜、久しぶり〜。…わぁ、おでこあっついね…。」

北「あー…またちょっと熱あがっちゃったか…。あと数時間したらまた坐薬使えるんだけど…。」

ジェ「じゃあ北斗一番最初に撮影してもらっちゃう？そうすれば次に薬使う時間までには戻れるんじゃない？ね？」

大「そうしなよ。その間、俺はなみてるし。久しぶりのはな独り占めしちゃうから。ね〜！はな？」

はな「ね〜…」

北「そう…？じゃあ、一発目に行ってくるわ。みんな、申し訳ないけどはな頼むね。」

樹「おん、いってら〜。」

北「はな？パパ、お仕事先に終わらせてくるから、いい子にしててね。辛い時は言うんだよ？」

優「はなはいつもいい子だよね〜。大丈夫、みんなついてるからね〜！」

はな「うん…、ぱぱ、いってらっしゃい…。」

北「うん、いってきます。」

かなり後ろ髪を引かれながらも、はなの面倒は5人に任せて撮影に向かった。