もしもね。 (ページ21)

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優吾side

大我のお母さんが朝からうちに来たと思ったら、どうやら大我が熱を出したらしい。

仕事をどうしても休めないというので、快く看病を引き受けた。

大我は俺の弟みたいな奴で、小さい頃からずっと一緒に遊んできた仲だ。

久しぶりに見た大我の顔は昔より大人びて綺麗になっていた。

昔は病院が嫌だ、リハビリが嫌だ、体調が悪くて学校をお休みするのが嫌だなんてイヤイヤばかり言って泣いていた大我がこんなに大人になるとはなぁ…。

北「ゆうにぃ？どうしたの？」

優「あっ、ごめん、ぼーっとしてた。やばいやばい！お鍋吹いてる！」

北「もぉ〜、ゆうにぃしっかりしてよね〜？」

優「はい、すいません…。」

つい昔のことを思い出してたら料理の手が止まってたみたいだ。

まだ5歳の北斗に注意されてしまった…。
ったく、ほんと北斗はしっかりしてるな…。

優「っし、でーきた！北斗、ご飯できたからテーブルの準備してくれる？
ゆうにぃは大我の様子見てくるから。」

北「はぁーい！」

てきぱきとテーブルの準備をしてくれている北斗を横目に、大我の様子を見にいく。