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保育園を出て数十メートル立った頃。
北「んっ…、ぐすっ…、ん〜…」
突然北斗が泣き始めた。
大「北斗？北斗、どした？」
北「うぁぁぁん！！！ヒック、あぁぁんっ！！」
大「わわっ、どしたの？北斗？」
とりあえず道端では邪魔になってしまうので、近くにあった公園に2人で入り北斗をベンチに座らせた。
大「北斗〜、どうした？…嫌になっちゃったよね、こんなにいちゃんで…。ごめんね…。」
北「ぐすっ、違うの…！ほっくん、ほっくん…ん〜！！」
大「違う？何が違うの？」
北「ほっくん…、悔しいの！！！」
大「へ…？」
北「んっ、たいちゃん、は！かっこいい、お兄ちゃんなのに…！ぐすっ、なんで、いじわる、言われるの…！
何で、みんな、わかってくれないの…？」
大「北斗…。」
てっきり幻滅して泣いてるのかと思った。
大「…北斗？にぃちゃんね、嬉しかったよ。
いじわる言われた時、にぃちゃん逃げようと思ったんだよ。
でも逃げずにあの子達に言い返した北斗、強くなったなぁって。
北斗、聞いて。
にぃちゃんの足はさ、生まれつき動かないじゃん？
これってさ、にぃちゃんにとっては普通なの。
でもきっと周りから見たら普通じゃないなって思う人もたくさんいると思うのね。
もしかしたらそれで北斗が今日みたいに辛かったり、悔しかったりする事がこの先もあるかもしれない。
でももしそんな事言われたら今度はにぃちゃんに教えて？
にぃちゃんが、その人にわかってもらえるように頑張るから。
北斗が、伝えることの大切さを教えてくれたね。
ありがとう、北斗。」
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作者名：ぽむ | 作成日時：2024年1月13日 14時
