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ツリーハウスを出てしばらく

俺は周囲を警戒しながらAの後に着いて行った


『あはは凄い怯え様だねー』

「仕方ないだろ
いくら信じようと俺が無力なのには変わりないんだから」

『無意識に服の裾掴んじゃうくらい?w』

「…え!あ、いやこれは!」


茶化す様に笑う姿に顔が熱くなる
咄嗟に掴んでいた手を離そうとするがそれは阻止されてしまう


『いいっていいってそれくらい
怖いんでしょ?掴んどきなよっwwぐふっw』

「…笑うな」


笑い混じりにそう言われるとなんか馬鹿にされてる気がして腹が立った
軽くゲンコツを入れるとイテ。と平気そうな顔で返す


しばらく着いて行くが未だ見えるのは木のみ

それにしても、こんな所に風呂なんてあるのだろうか…?


ふと、視線を感じて見ると
Aがニコニコと俺を見ていた


「…なんだよ」

『いやーw?
ただ、リアムは分かりやすいなーと思って』

「は?何だそれ」

『だって今、「こんな所に風呂なんてあるのかなー」とか考えてたでしょ』

「な!?」


やっぱりそうだ!と笑う


『リアムって素直だね!
だめだよ?今の返しは嘘でも違うって言わなきゃ』

「…お前俺の事馬鹿にしてるだろ」

『いやいやしてないって
素直なのはいい事だしw』

「そう思ってるなら笑うのやめろ」

『まぁまぁそう言わずに
そろそろ着くよ』


走行しているうちに、小さな広場に出た


「ここは…?」

『私が臨時で作った水浴び場だよ
まぁだから、お風呂じゃなくただの水風呂なんだけどね』


と、持ってきた衣服やタオルを切り株の上に置く


『んじゃ、リアム入っといで』

「いや…入るつったって」

『大丈夫大丈夫
私がちゃんと見張っとくから』

「…そう言う問題じゃなくてだな」


ん?と何も分かってない様子のAにため息がもれる

こいつは性別を理解してないのか…?

すると、とんでもない事を言い出した


顎に置いていた手をポン。と、叩く


『分かった
私も一緒に入るよ』

「はぁ!?」


服に手を掛けるのを慌てて止める


「なんでそうなる!!!」

『え?だって怖いんでしょ?』

「いや、まそうだけど
そうじゃなくてだな!?!」


聞く耳を持たないどころか、早くしろ。と急かしてくる
無防備にも脱ぎ出すAに、俺はまたため息をついた

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追憶者(プロフ) - リヴァイ ですよ。リバァイ じゃありません。 (2020年6月7日 20時) (レス) id: 67f5c031fb (このIDを非表示/違反報告)
かまぼ子(プロフ) - 主人公すご過ぎ(°▽°)他のキャラと絡んだら面白そう(≧∇≦)更新楽しみにしてます! (2019年6月27日 17時) (レス) id: e8f8253613 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミキ x他2人 | 作成日時:2019年5月6日 10時

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