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No side
「ドンキホーテって飯絡むとちょろいよな。」
「だな。」
ハンバーグやナポリタンが盛られたAの皿を見た緑谷は苦笑いした。
「(Aくんが子供舌なのみんなにバレてる…)」
実はAは、お子様ランチメニューが好物で大の甘党だ。
そんな自分の好みを、みんなにはバレてないと思っている所が微笑ましいな。
緑谷がそんなことを考えている事などつゆ知らず、本人は料理を美味しそうに口へ運んでいく。
後半に差し掛かると、お菓子作りがプロ級な砂藤による力作、チョコレートケーキが登場した。
「全部いいのか！？」
「もちろん！さァ召し上がれ！！」
Aの目がキラキラと輝いた。だが
「…いや、みんなで食べようぜ。」
「やっぱり、まだ手料理に抵抗感あるか？」
「砂藤のは大丈夫。俺が言いたかったのはそうじゃなくて…」
「ケーキをホールごと食べるのが夢じゃなかったのか？」
「……出久、さてはお前だな。」
「なんのことかな〜」
視線をあさっての方向へ向ける緑谷をジト目で睨んだ後、Aはさも当たり前のように言った。
「だって、みんなで食べた方が美味いだろ。」
雄英に来てAは変わった。
それはクラスメイトにも分かるような、劇的なもので
けれど、他人には分からないような、些細なもの。
一方のAも、自分の変化に驚いていた。
人の手料理を食べれるようになったこともさることながら、取り分けて小さくなったケーキに温もりを感じるなんて。
まるで陽の光のような暖かな時間と、口の中で溶けるチョコレートを味わうように、目を瞑る。
「美味い。」
唇で薄く笑ったAに、緑谷はほっと息を吐いた。
「やっと笑ってくれたね。」
「え？」
「Aくん、仮免許試験終わってから様子がおかしかったからさ。」
「……あー、それでこんなご馳走を用意してくれたのか…」
少し申し訳なさそうにして、視線を窓の外へ向けるA。
さしずめ、自分が不機嫌な理由を説明しない方法がないか探してるのだろう。
緑谷は仕方なさそうに微笑む
「何があったかは聞かないよ。」
「…、悪い。」
「でも、君には心配してくれる仲間がいるってことを忘れないでね。」
Aの赤い瞳が薄く見開いた
緑谷の後ろで自分を見守るクラスメイトたちを見渡した後、力が抜けたように目が細まる。
「俺は──幸せ者だな。」
少し泣きそうに見えたのは、きっと緑谷だけではない。
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トカ - ずっと続き待ってます、、、 (4月13日 20時) (
レス) @page46 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
腐りきった鳥 - ダメだ、、、どうしても腐に変換してしまう、、、！！(続きは亀進行でもいいので更新してくれると嬉しいです！！！ (3月26日 13時) (レス) @page30 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
美呉(プロフ) - オット、続かない？ (3月14日 1時) (レス) @page48 id: c01229bbb7 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆきちゃん - 歌いながらはずるいwwwwwwwwwすこwwwwwww (2月26日 22時) (レス) @page14 id: f21316dc06 (このIDを非表示/違反報告)
ガトー - 続き待ってます ゆっくりでいいので更新してくれると嬉しいです (12月13日 23時) (レス) @page48 id: 559ff82d78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2023年3月18日 18時
