76_全ては君の為に ページ29
Aside
「緑谷少年！？どうして戻ってきたんだ！！」
「オールマイトすみません！でもどうしても僕、Aくんに伝えたいことがあるんです…！！」
どうしてここに俺がいるって分かったんだ？
…あぁ、あのヘリから撮られた映像を近辺のテレビ中継で見て来たのか。
黙って家にいるタイプでもないしな。
「警察に行って調べてもらったんだ！君の過去の事件のこと！！Aくんは犯人を殺してなんかいない！自決しようとしていた犯人を、Aくんは救おうとしていたんだ！！」
──ふざけんな！勝手に死ぬんじゃねぇ！！生きろ！生きて罪を償え！！
「警察や救急隊の人からも言質は取った！！」
「それ、演技だとは思わなかったのか？俺の特技は騙すことだ。」
「君のそういう所が嫌いだ！！自分の感情を隠すために嘘を付くところが！」
「突然のディスり…」
「だけど君は、人前で絶対に泣かない！！そんな君が泣きながら犯人に心肺蘇生をしていたんだ！！あの日君が『生きて罪を償え』と叫んだ言葉を僕は信じる。たとえ周りが疑おうとも、君自身が否定しようとも、僕は過去のAくんを信じるから！！」
誰も信じてくれないと思った。
人を操る個性を持っていることが知られれば、世間はきっと俺を疑う。
お前の個性で犯人を殺したんだろう？と
No. 1ヒーローを目指す緑谷の足枷になりたくなかった。
大きな瞳に涙を溜めながら、緑谷は俺に向かって叫ぶ。
「僕、一瞬でも君のこと疑っちゃった。大切な友達なのに…！でも、それでも僕、Aくんの友達でいたい！！こんなどうしようもない僕だけど
──もう一度、君と友達でいれるチャンスを僕にくれないか！？」
光と闇は表裏一体なんて、誰が言ったんだろうな。
同じ言葉でも、全然違うじゃないか。
「緑谷…いや、」
俺が緑谷と呼び続けるのは、俺なりの線引きだった。
僕のヒーローアカデミア
その物語の主人公にとって俺は不安要素であり、パッピーエンドを導くまでの障害でしかない。
『漫画の続きが気になる。』
そんな言葉を並べて、自分の気持ちを誤魔化していた。
足枷になるかもしれないのに、側に居続けた本当の理由は──
「出久、俺もお前と友達でいたい。」
お前と一緒に、ヒーローになりたいんだ。
俺は出久の手を取った。
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オタク - え？神作見つけてしまった...は、？好き。あ〜〜〜、もう大好き過ぎるー...10回くらい読み直してきますね！(洗脳済み) (11月7日 16時) (
レス) @page30 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
天草 礼(プロフ) - めっちゃ読み返してます、、、。面白いです!!頑張ってください！ (2023年3月13日 16時) (レス) @page32 id: 79a8983217 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - また来てしまった…でも何回読み返しても面白いデスゥ (2023年3月8日 21時) (レス) id: e05df9e8cf (このIDを非表示/違反報告)
kot(プロフ) - とても面白いです続き待っています! (2023年2月25日 21時) (レス) @page31 id: 68d4baa64e (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - 1日で全部読んじゃいました…続きひたすらに待ってます。その間に主様の他の作品も読みまくらせていただきますぅぅぅぅぅ！！ (2022年12月4日 12時) (レス) id: 04f1c58536 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2021年10月22日 21時
