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No side
「ねぇ！アナタも出久くんのこと好きなの？」
「あァ、好きさ。アイツのためなら何だってできる。」
「きゃーっ！！」
「趣味悪ィな。」
「ッフッフ、そう拗ねるなよ死柄木。ソイツの腕を切り落とすのをやめたのは、お前の言葉があったからだ。」
「……そうかよ。」
2人のやり取りをみていたトガは、荼毘の隣でこっそり呟く。
「弔くんって、けっこうチョロいんですね。」
「お前が言うな。イカれ女」
「ッ…、」
覚醒早々、鈍い痛みが頬や頭を襲う。
ここ最近の中で最悪の目覚めだった。
だがそれよりも、痛みの原因であるAが、自分が寝かされていたベッドの隣でゲームをしている光景に、爆豪は最悪を通り越して気が遠くなった。
「テメェ…なにくつろいでんだ。」
気絶するまで自分を殴った人間とは思えないだらけ具合に、爆豪の苛立ちがつのる。
「おい聞いてんのか！糸くず野郎！！」
「あ〜集中させてくれよ爆豪。」
「ッハ、合宿での成果は所詮そんなかよ。」
操作していた指がピタリと止まった。
ゲーム端末を放ると、爆豪へと体を向ける。
「俺に何か聞きたいことでも？」
「なんでデクなんだ。」
「うわ、デジャヴ〜。それ死柄木にも聞かれた」
「いいから答えろ。」
「やめてよ、俺二股かけた男みたいじゃん。」
ケラケラと笑うAに、爆豪はじっと堪える。
ここでキレても、体力を無駄に消耗させるだけだ。
「俺にとって緑谷は、
「…答えになってねェ。」
「なに言ってんだ。お前が一番よく知ってるクセに」
「はァ？」
「賢いお前はわかってる。わかろうとしてないだけだ。俺から言わせてみればお前が一番、緑谷の正義にあてられてんだからさ。」
“緑谷の正義”その言葉が妙に自分の中でストンと落ちた。
だからこそ苛立つ
デクはそれを持っていたから、
少年漫画の主人公のような、劇的な進化と強さを手に入れた。
どうして俺は“それ”を持っていない？
「俺からも質問させてくれよ。爆豪、どうして俺のこと避けてんだ？」
どうしてコイツはデクを“主人公”と呼ぶ？
「気付いてたんだろう？俺の中身の異質さに。だからお前は遠ざけた。異質は人間にとって本能的な恐怖と直結するからな。」
「あ"？思い上がんな。俺はただお前が嫌いなだけだ。」
デクを主人公と呼ぶ、テメェの世界がな。
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オタク - え？神作見つけてしまった...は、？好き。あ〜〜〜、もう大好き過ぎるー...10回くらい読み直してきますね！(洗脳済み) (11月7日 16時) (
レス) @page30 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
天草 礼(プロフ) - めっちゃ読み返してます、、、。面白いです!!頑張ってください！ (2023年3月13日 16時) (レス) @page32 id: 79a8983217 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - また来てしまった…でも何回読み返しても面白いデスゥ (2023年3月8日 21時) (レス) id: e05df9e8cf (このIDを非表示/違反報告)
kot(プロフ) - とても面白いです続き待っています! (2023年2月25日 21時) (レス) @page31 id: 68d4baa64e (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - 1日で全部読んじゃいました…続きひたすらに待ってます。その間に主様の他の作品も読みまくらせていただきますぅぅぅぅぅ！！ (2022年12月4日 12時) (レス) id: 04f1c58536 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2021年10月22日 21時
