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No side
A・ドンキホーテは、謎多き人物だ。
彼は誰とでも比較的良い友好関係を築ける人間で、整った見た目も相まり、同じ学内で彼のことを知らない人間は少なかった。
だがひとたび彼のことについて聞かれれば、誰もが首を傾げる。
ドンキホーテって、どんな人だったっけ？
素性を調べていた義爛は顔を引き攣らせた。
「たまにいるんだよなぁ、こういうヤツ。存在感のある人間だったのにも関わらず、透明人間のように実態は掴めない。それらが意図的に作られていたとしたら、どうだ？」
「へぇ、面白い。ますますこちら側じゃん。」
「他人への印象操作が上手いヤツってのは大概、内にえげつねぇもの飼ってるもんよ。…こちら側へ引き入れたいのなら、お前さんも気を付けな。」
狡猾な獣に、喉を引き裂かれないようにな。
「──興醒めだよ。緑谷」
声色は優しいのに、喉元にナイフを突き付けられたようだった。
緑谷は声も出せない
「お前といた時間は無駄だったな。まさかこんな薄情でつまらない選択をするなんて」
「本心かそれ。緑谷と一緒にいた全てが仮初めだとは思えねぇ。むしろ今のほうが作ってるように俺は見える。」
「おい聞いたかよA！だとしたら傑作だなァ？そこまでしてお前らや外の世界に居たくないってこ…と、」
言い切る前に、Aは彼の頬を両手で包んだ。
死柄木は息をのむ
感情を見せず瞳を細めるAは、作り物のように美しかったからだ。
「なぁ死柄木、お前の見ている景色を俺にも見せてくれよ。」
死柄木は直感的に分かった。
コイツには近い将来必ず裏切られる。
だが、頭では分かっていても、それに乗ってみたいと思わせる魅力がAにはあった。
「…分からないな。何故そこまでアイツに執着する？今回俺たちの側へ付きたいと言ったのもアイツが原因だろう。」
「神への信仰心と一緒さ。自分の信じる神のためならば、どんなことをしても良いと思える。主人公にはライバルが必要だろう？」
死柄木はますます分からなくなった。
「Aく…ん、ライバルって…何を言っ──」
黙らせるように放たれたピンクの羽
それが緑谷の頬にかすれ、赤い血筋が涙のように流れる。
「その羽と一緒に、オールマイトに伝えておけ。」
紅い瞳が怪しく輝き、背筋がゾッとするような笑みを浮かべた。
初めて見る友の姿に緑谷は愕然とする。
「俺を助けてみろよ？ヒーロー」
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オタク - え？神作見つけてしまった...は、？好き。あ〜〜〜、もう大好き過ぎるー...10回くらい読み直してきますね！(洗脳済み) (11月7日 16時) (
レス) @page30 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
天草 礼(プロフ) - めっちゃ読み返してます、、、。面白いです!!頑張ってください！ (2023年3月13日 16時) (レス) @page32 id: 79a8983217 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - また来てしまった…でも何回読み返しても面白いデスゥ (2023年3月8日 21時) (レス) id: e05df9e8cf (このIDを非表示/違反報告)
kot(プロフ) - とても面白いです続き待っています! (2023年2月25日 21時) (レス) @page31 id: 68d4baa64e (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - 1日で全部読んじゃいました…続きひたすらに待ってます。その間に主様の他の作品も読みまくらせていただきますぅぅぅぅぅ！！ (2022年12月4日 12時) (レス) id: 04f1c58536 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2021年10月22日 21時
