7 ページ7
No side
実技試験の審査中、視聴覚ルームにて
「爆豪は救助ポイント0で2位とはなあ！」
「後半他が鈍っていく中、派手な個性で敵を寄せ付けず迎撃し続けた。タフネスの賜物だ」
「対照的に緑谷は敵ポイント0点で9位」
「アレに立ち向かったのは過去にも居たけど、ブッ飛ばしちゃったのは久しく見てないね。」
「思わず、YEAH！って言っちゃったからなー」
教師たちが受験生の評価を進めていく中、モニターは次の注目者に移った。
「A・ドンキホーテ。彼には助けられましたな。」
「彼が居なければ今頃、故障した巨大ギミックによって何人もの受験生に怪我人が出ていたでしょうね。」
「まさかアレを拘束するとはな…！！」
「筆記こそギリギリだったが、実技では爆豪を抜いて1位だ。」
「救助・敵ポイントのバランスも申し分ない。それこそ、プロヒーローを見ているかのようだった。」
ドンキホーテは超巨大ギミックの攻撃が放たれる前に、糸でアームを覆い内爆発させた。
行動不能後、あの巨体を拘束してみせたのだ。
「アレはまさしく、“実戦慣れ”をしている人間の動き方だった。」
ーー
ー
「──と、言うわけなんだが緑谷少年。ドンキホーテ少年の個性について何か知ってることはあるかい？」
「……それ本当にAくんだったんですか？」
「A・ドンキホーテという人間が2人いなければね。」
僕は空いた口が塞がらなかった。
Aくんがそんなに強かったなんて、今まで知らなかった。
昔から彼は、ちょっと変わった子だった。
小さい頃は口数の少ない大人しい子だったけど、ある日を境に口調が変わり独り言が増えた。
まるで別人が乗り移ったように
それでもAくんとは、友達だった。
僕が無個性だと知ると離れて行く中、Aくんだけが離れず側にいてくれた。
なのに、僕は──
「オールマイト、ごめんなさい。僕はお役に立てそうもありません。だって僕は…Aくんの個性のこと殆ど知らないんです。」
「ヒーローオタクの君がか！？」
個性だけじゃない
彼の個人的なことを聞こうとすれば、のらりくらりとかわされて、いつの間にか距離を置かれる。
人と必要以上に接さず、面倒ごとが大嫌いな人だった。
だから、僕もかっちゃんも驚いたんだ。
雄英の試験会場で、Aくんの姿を見た時は
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1485人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひゅーまん - ワンピースの漫画【頂上戦争編】読み返した後に見たから、おもわず叫びました。バチクソ面ろいです。頑張って下さい！ (2022年8月28日 18時) (
レス) @page32 id: ddf55ed9f9 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 覚えたくない豆乳鍋さん» 回想されててわらいました(笑)ヒーローがゴシップされた時の見出しめっちゃ面白そうですよね！考えてて楽しかったです。わ (2021年10月17日 20時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
覚えたくない豆乳鍋(プロフ) - ホークス、、やっちまったな。いいやつだったよ、、、。あと、見出しの言葉が天才すぎる（笑） (2021年10月16日 19時) (レス) @page47 id: 0712a95b78 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - しだれ桜さん» ありがとうございます🥰！ (2021年10月13日 18時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
しだれ桜 - 面白かったです!更新頑張ってください! (2021年10月12日 21時) (レス) id: d145562072 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2021年9月12日 17時
