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No side
〈A・ポッターが金の卵を取ったーッ！！〉
硬いウロコに覆われていない眼球へ放たれた呪文は、ドラゴンを内部から石にした。
動きを封じたドラゴンに、無防備になった卵
Aの勝利が決まった瞬間だった。
『勝った！私はドラゴンに勝った！！』
勝利を全身に感じていたその時──
──ッバチン
『今の…何の音…？』
ドラゴンを繋いでいた鎖が、千切れた音だった。
＊＊＊
貴方side
『
稲妻のように風を切って飛ぶ、ファイアボルト。
最速の箒と同じ速度で滑空する背後のドラゴンに舌打ちをする。
《グオオオッ！！》
『うるせぇ！私だって怒ってんだからな！！』
ドラゴンの石化は一時的なものだった。
幻への恐怖と思い込みで呪文の力を強めたけど、流石は最強の生物。そう簡単に攻略できないか
怒り狂うドラゴンの攻撃を避けた拍子に、足下でファイアボルトを包んでいた透明マントが取れてしまったのは誤算だった。
呼び寄せたヤツだからギリで反則じゃないけれど！カッコ悪すぎる！！
『決めた！観客の目の前で叩きのめしてやる！！』
恨みはないが、私のクールな勝利の為にくたばれドラゴン！！
「ポッターがこっちへ向かってくるぞ！？」
「何考えてんだ来るなァ！！！」
マルフォイは…と、いたいた。
『マルフォイ！そのイカしたバッチ借りるよ！』
「ポッター！？」
胸に付けていた“汚いぞポッター”バッチをもぎ取り、上空へ大きく旋回する。
「な、なんてホウキさばきだ…」
「ドラゴンの上を取ったぞ！？」
『エンゴージオ！肥大せよ！！』
《っ！？》
『気付いたってもう遅い！ディセンド！落ちろ！！』
真上に現れた巨大なバッチ
それから逃げようとするドラゴンを押さえつけるように杖を何度も振った。
『ディセンド！ディセンド！ディセンドーッ！！』
《グアァァァーッ！！！》
凄まじい勢いで落下していったドラゴンは、会場の岩場に叩き落とされた。
地響きの後、動かなくなったドラゴンに会場が騒然とする。
〈ポ、ポッターがドラゴンを…倒した！？〉
『まだだ。』
〈え？〉
『それでさっき失敗したからね…最後までしっかりと“終わらせなきゃ”』
「もうヤメテ！殺さないでぇぇぇ！！！」
筋肉集団が泣き叫びながら止めた所で
第一試合は幕を閉じた。
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大阪の道民 - ひぃぃ神 (2021年1月24日 15時) (
レス) id: 43f7a9dc20 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - フォスさん» いつもコメントありがとうございます！来週金曜日には更新できるかと思いますので是非お時間あれば見に来てください(^○^) (2020年12月23日 21時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - kanadomeさん» 嬉しいありがとうございます(笑) (2020年12月23日 21時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
フォス(プロフ) - 今回もたいへんドキドキワクワクさせてもらいました！！素敵なお話をありがとうございます！続編全裸待機で待ってます！ (2020年12月23日 20時) (レス) id: b55bbf0988 (このIDを非表示/違反報告)
kanadome(プロフ) - ちょ、きんたまは笑いますw一人でめっちゃ笑っちゃいましたw いつも楽しい小説をありがとうございます！(笑) (2020年12月23日 20時) (レス) id: 9390d9137e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2020年11月5日 16時
