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No side
「ベラ。ここにいる観客は試合にどんなものを求めていると思う？」
「血、でしょうか？」
迷いもせず答えたベラトリックスに、ヴォルデモートは愉快げに笑う。
「くく、それを求めている者もいるとは思うが…恐怖の真の意味を知らぬお子様たちが求めているのは、暴力ではない。」
「暴力ではない…？では一体ここにいるヤツらは何を求めているのでしょうか？」
そう怪訝そうな顔で、設けられた貴賓席から3校の生徒達を見下ろすベラトリックス
残虐さこそが人の心に有る真の人間性であると信じている彼女を、ヴォルデモートは心底気に入っていた。
「観客が求めているのは、血でも、暴力でもない。
──退屈させぬような展開だ。」
歓声と共に出てきたAに、ヴォルデモートの笑みが深まる。
…さて、お前はどう魅せてくれる？
A・ポッター
今にも雨が降り出しそうな曇天
重苦しく暗い空を照らすように、ドラゴンは炎の咆哮を吐き散らしていた。
目を焼くかのような眩しい炎に、Aは好戦的な笑みを深める。
《グオオオッ！！》
生物として圧倒的な強さを持つドラゴンに、本能が逃げろと言っている。
首筋がひりつくその感覚が、Aをさらに興奮させた。
〈──試合開始！！〉
開始合図と共に、全速力で正面突破したA
実況の声をかき消すように、会場がわいた。
〈おっとー！A・ポッター正面からドラゴンに立ち向かったー！？〉
Aはトランポリンの要領で、柔らかくした地面を踏み込み、空高く飛んだ。
突拍子もない行動に、ドラゴンが一拍出遅れる。
ドラゴンの目と鼻の先
ギラリと、Aの翠瞳が光る。
『オラァァァッ！！！』
〈ドラゴンを殴ったーーッ！？〉
今日一番の歓声が、会場中に響き渡った。
寮関係無しに熱狂する者もいれば、唖然とする者もいる。
ドラゴンを素手で殴るなんて、聞いたことがないぞ。
よろめくドラゴンに、ドラゴンキーパー達の開いた口が塞がらない。
だが、殴られたドラゴンも黙ってはいなかった。
《グオオオォォォッ！！》
『っ！？』
「「「キャアアアッ！！？」」」
ドラゴンの炎の咆哮が
Aを襲った。
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大阪の道民 - ひぃぃ神 (2021年1月24日 15時) (
レス) id: 43f7a9dc20 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - フォスさん» いつもコメントありがとうございます！来週金曜日には更新できるかと思いますので是非お時間あれば見に来てください(^○^) (2020年12月23日 21時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - kanadomeさん» 嬉しいありがとうございます(笑) (2020年12月23日 21時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
フォス(プロフ) - 今回もたいへんドキドキワクワクさせてもらいました！！素敵なお話をありがとうございます！続編全裸待機で待ってます！ (2020年12月23日 20時) (レス) id: b55bbf0988 (このIDを非表示/違反報告)
kanadome(プロフ) - ちょ、きんたまは笑いますw一人でめっちゃ笑っちゃいましたw いつも楽しい小説をありがとうございます！(笑) (2020年12月23日 20時) (レス) id: 9390d9137e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2020年11月5日 16時
