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貴方side
閉心術の特訓を始めて、早1ヶ月
最初はベソをかいていたマルフォイも、今ではほぼ完璧に会得していた。
『君って…もしかして天才？』
「ふん、やっと気付いたか。」
謙遜もせず、ドヤ顔で前髪をかき上げるマルフォイ。
うざいけど何も言えない。約1年間スネイプ教授と頑張ってきた私より出来が良いかもしれない…
『…あぁ、でもまた手のひらを傷付けてるね。』
「つい力んでしまうんだ。」
心を閉じて抗う際に拳を握り締めてしまうのが、マルフォイの悪いクセだった。
自分の爪が食い込んだ手のひらは、見ていて痛々しい。
私は前に彼からもらった傷を癒す塗り薬を瓶から取り出し、手のひらの傷が痛まないよう塗り込む。
マルフォイの手って思っていたよりも大きいな…かたいマメもあって皮も厚い。
『随分と男らしい手をしてるんだね。もっと手の皮が薄くて女の子みたいな手をしてるかと思ってた…』
「クィディッチをしていたらこんな手にもなる。…それより聞き捨てならないな？なぜ僕の手が女のようだと誤解していたんだ、とんだ風評被害だ。」
『一年生の時の君の手、女の子みたいにスベスベだったじゃないか。』
「対してお前は、男のようにガサガサだったな。…それは今でも変わらないが」
『おいコラ嘘でも褒めやがれ。イギリス紳士が聞いて呆れる』
「だが…思っていたより小さいな。それにお前、身長そんな低かったか？」
『よし、表へ出なさい。ミスター・マルフォイ』
私に対して小さいというのは、禁句だ。
ついでに君に手伝ってもらいたいことがあるし、とりあえず表へ出やがれコノヤロウ。
戸惑っているマルフォイにホウキを持たせ、私は念のために透明マントを被る。
「っ、おい、ここはスリザリン寮から近いんだぞ。万が一バレたらどうするんだ。」
『スリザリン寮の前通らないで外出れる抜け道知ってるから問題ないよ。』
「…ポッター。ここはスリザリンの人間でも選ばれた人間しか知らない場所だ。僕も父上から聞くまで知らなかった。そんな場所の抜け道なんて何故知っている？」
『何故って…私がスリザリン生だったからだよ。』
「…は？」
『ふふ、それも後でゆっくり話さなきゃね。』
＊＊＊
「今ならお前の気持ち、痛いほど分かるよ。プロングズ」
持っていた地図を、机の上に投げ捨てたシリウス
その魔法の地図上には、A・ポッターとドラコ・マルフォイの文字が寄り添うように移動していた。
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大阪の道民 - ひぃぃ神 (2021年1月24日 15時) (
レス) id: 43f7a9dc20 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - フォスさん» いつもコメントありがとうございます！来週金曜日には更新できるかと思いますので是非お時間あれば見に来てください(^○^) (2020年12月23日 21時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - kanadomeさん» 嬉しいありがとうございます(笑) (2020年12月23日 21時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
フォス(プロフ) - 今回もたいへんドキドキワクワクさせてもらいました！！素敵なお話をありがとうございます！続編全裸待機で待ってます！ (2020年12月23日 20時) (レス) id: b55bbf0988 (このIDを非表示/違反報告)
kanadome(プロフ) - ちょ、きんたまは笑いますw一人でめっちゃ笑っちゃいましたw いつも楽しい小説をありがとうございます！(笑) (2020年12月23日 20時) (レス) id: 9390d9137e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2020年11月5日 16時
