29_騎士団 ページ30
貴方side
『なんだこのメンバー。』
校長室に集められた人たちの顔を見て、思わず口から出てしまった。
アラスターと派手な髪をしている女部下、ルーピン先生に、ロンの両親までいる。
後の何人かは名前すら知らない。
「お主らをここへ集めたのは他でもない──ヴォルデモート卿についてじゃ。」
その名前に何人かが恐れ慄くが、アルバスに気にすることなく話を続ける。
「厄介なこととなった。まさか正面からホグワーツへ踏み込んでくるとは…」
「──厄介なことはそれだけではない…！！」
ドアを蹴破る勢いで入ってきたのは、なんとアルファードだった。
額には汗が滲んでいる。
ただならぬ雰囲気に、アルバスの顔色が曇る。
「魔法省が──奴らの手に堕ちた。」
「「「っ！？」」」
「なんじゃと…！？」
魔法省陥落の知らせは、衝撃的だった。
闇祓いであるアラスターやその部下でさえ、かなり動揺している。
アルファード曰く、以前から何人ものスパイが魔法省にいたらしい。
それにいち早く気付いた闇祓いスクリムジョールは、スパイ容疑のかかる魔法省役人の尾行途中で行方不明となった。
…私が夢で見た、あの彼か。
その背後にいたのは、おそらくシグナスだろう。
スクリムジョールが尾行していた男こそ、彼だったのだから
そうして、クィディッチW杯でアルファード達が出払ったのが最後の詰め場となり、本日をもって魔法省は陥落した。
私達はずっと、踊らされていたんだ。
シグナス・ブラックという男の手の中で
「決まりじゃな…」アルバスはそう呟くと、まるで分かっていたように美しい不死鳥がアルバスの肩にとまる。
「ここに再び──
──“不死鳥の騎士団”を結成する…！！」
＊＊＊
ヴォルデモートside
「──胸糞悪いものだな。」
俺様の視線を最後まで無視し、ダンブルドアや名付け親らと共に大広間を出て行ったA。
近くでアイツの顔でも見れば、この苛立ちは治るかと思ったが…むしろ逆効果だったようだ。
なんなのだ
手が届きそうで届かぬ物を欲するような、この焦燥感は…一体何だ？
「…だが、それも僅かな間だけだ。」
いずれ必ず
Aは俺様のモノとなるのだからな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1184人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
大阪の道民 - ひぃぃ神 (2021年1月24日 15時) (
レス) id: 43f7a9dc20 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - フォスさん» いつもコメントありがとうございます！来週金曜日には更新できるかと思いますので是非お時間あれば見に来てください(^○^) (2020年12月23日 21時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - kanadomeさん» 嬉しいありがとうございます(笑) (2020年12月23日 21時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
フォス(プロフ) - 今回もたいへんドキドキワクワクさせてもらいました！！素敵なお話をありがとうございます！続編全裸待機で待ってます！ (2020年12月23日 20時) (レス) id: b55bbf0988 (このIDを非表示/違反報告)
kanadome(プロフ) - ちょ、きんたまは笑いますw一人でめっちゃ笑っちゃいましたw いつも楽しい小説をありがとうございます！(笑) (2020年12月23日 20時) (レス) id: 9390d9137e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2020年11月5日 16時
