15_家出 ページ16
貴方 side
「ほっほっ、それでワシの家に来たのか。」
愉快に笑う家主に、私は何も答えず食後の紅茶を口へ運ぶ。
ロンドンの郊外にある静かな住宅街
そこにアルバス・ダンブルドアの家はある。
もちろん彼が生まれ育った家屋ではなく、便宜上建てられた家だ。
冷静になった今、アルファードが私に黙って作戦を決行した理由もよく分かる。
もしも事前に私へ作戦を伝えたていたら絶対に反対してシリウスと2人で行っていただろうし、私をよく知るトムなら、その作戦にすぐに勘付いてしまうだろう。
襲われる危険があるのにW杯を観戦した私にも非があることは、自分が一番よく分かっている。
それでも私は、アルファードのことを許すことが出来なかった。
私が自分のせいで大切な人間が傷付くことを一番嫌ってることを知っているのに…どうして…
頭を冷やす必要があった。お互いに
『…だから、あの時アルバスが私の送った守護霊に応えて、わざわざ会場まで迎えに来てくれて本当に感謝してる。ありがとう。』
「よいよい。そのおかげで君と一緒に食事ができたのじゃ。まさかこの家で、またAの作った料理を堪能できるとはのぅ。」
アルバスにはスネイプ教授に入れたような香辛料は入れていない。
それは彼を信用していたからではなく、単に油断も隙もなかったからだったことは、あえて言うほどのことでもないだろう。
『美味しかった？』
「勿論じゃ。」
そう言いながら、食卓の横に置いてある食後の甘いお菓子に目を奪われているアルバス
子供っぽいその様子に、私は可笑しくて吹き出してしまった。
『っはは！本当に甘いものが大好きなんだね。』
「A…食べても良いかの？」
『もちろん、召し上がれ！』
たまにはアルバスと、昔のように過ごすのも悪くないかも。
────
No side
「A…A…あぁ…私のA…どうして出て行ってしまったんだ…」
「煩い、飯が不味くなるだろう。」
机に突っ伏し悲壮感に浸るシリウス
そんな甥っ子に構うことなく、アルファードは淡々と食事を口へ運ぶ。
──私のせいで大切な人間が傷付くのを嫌ってることを知っていて、どうしてアルファードは…！！
Aはそう言っていたが、彼女を失うくらいなら俺は他人をも利用する。
たとえそれで、彼女が傷付こうとも
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大阪の道民 - ひぃぃ神 (2021年1月24日 15時) (
レス) id: 43f7a9dc20 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - フォスさん» いつもコメントありがとうございます！来週金曜日には更新できるかと思いますので是非お時間あれば見に来てください(^○^) (2020年12月23日 21時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - kanadomeさん» 嬉しいありがとうございます(笑) (2020年12月23日 21時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
フォス(プロフ) - 今回もたいへんドキドキワクワクさせてもらいました！！素敵なお話をありがとうございます！続編全裸待機で待ってます！ (2020年12月23日 20時) (レス) id: b55bbf0988 (このIDを非表示/違反報告)
kanadome(プロフ) - ちょ、きんたまは笑いますw一人でめっちゃ笑っちゃいましたw いつも楽しい小説をありがとうございます！(笑) (2020年12月23日 20時) (レス) id: 9390d9137e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2020年11月5日 16時
