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貴方side
「やぁ、シグナス。君がブルガリアの大臣を相手にしてくれて助かったよ。何分言葉が通じんのでな。」
「これも私の仕事、気にすることはない。…久しいなシリウス、元気そうだな。」
「伯父上も息災で何よりだ。」
「確か最後にあったのはアズカバンの監獄の中でだったかね？」
「あァ、今でも忘れないさ。あの時の勝ち誇った伯父上の顔はな。」
やはり、あの横暴な裁判の裏で糸を引いていたのは、シグナスだったか。
少し考えてみれば分かる
シリウスが居なくなって一番徳をするのは、ペティグリューでもなくコイツなのだから
「聞いたぞ。ブラック分家の跡取りとして正式に社交界へ顔を出すようになったそうじゃないか？…優秀な弟を持つと大変だな。行き場の無くなった兄はブラック分家のお零れを頂こうと必死だ。だが…」
ぽんとシリウスの肩に手を置くと、シグナスは低い声で続けた。
「本来それは、私のものであることを忘れるな。」
「言いたいことはそれだけか？」
「ほぅ…、アズカバンで少しは矯正されたようだな。」
終始冷静なシリウスを見て、意外そうに眉を上げた。
きっと若い頃の彼なら、さっきの言葉に噛み付いていたのだろう。
『失礼ながら、ミスター・ブラック。より濃い純血の血族を後世に引き継いぐという面で言えば、シリウス以外他にはいないのではありませんか？』
「本当に失礼極まりないな。ブラック家の話に部外者がしゃしゃり出てくるとは…」
『ですが、間違いではないでしょう？』
シグナスは昔から、自分の家や血に誇りを持っていた。
故に、ブラック分家の正当な跡取りでない自分へコンプレックスを抱いていたことも知っている。
案の定、目の前にいる彼はブチ切れ3秒前みたいな顔で私を睨んでいる。ザマァみろ
歳を取って取り繕うのが上手くなったようだけど、根本は変わってないな。
最後に煽ってやろうと思ったが、止めるように間へ入ってきた彼を見てやめた。
「シグナスお祖父様、ポッターの相手は僕にお任せください。お祖父様の手を煩わせるほどの人間ではありません。」
「…ルシウス、よく教育が行き届いているな。私は祖父思いの孫を持てて幸せだ。」
怒りで真っ赤にしていた顔も、孫を見て落ち着いたようだ。
ちぇ、つまんないの
「ではドラコ、後は頼んだぞ。」
「お任せください。」
そう、あくどい笑みを浮かべるマルフォイ
ホント君って、そういう顔似合うよね。
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大阪の道民 - ひぃぃ神 (2021年1月24日 15時) (
レス) id: 43f7a9dc20 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - フォスさん» いつもコメントありがとうございます！来週金曜日には更新できるかと思いますので是非お時間あれば見に来てください(^○^) (2020年12月23日 21時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - kanadomeさん» 嬉しいありがとうございます(笑) (2020年12月23日 21時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
フォス(プロフ) - 今回もたいへんドキドキワクワクさせてもらいました！！素敵なお話をありがとうございます！続編全裸待機で待ってます！ (2020年12月23日 20時) (レス) id: b55bbf0988 (このIDを非表示/違反報告)
kanadome(プロフ) - ちょ、きんたまは笑いますw一人でめっちゃ笑っちゃいましたw いつも楽しい小説をありがとうございます！(笑) (2020年12月23日 20時) (レス) id: 9390d9137e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2020年11月5日 16時
