ピエロの正体を誰も知らない１【トラファルガー・ロー】

絆と愛 ページ9

。


俺は天涯孤独だった



父は海賊王(罪人)として処刑され
母は自分を生むために死んだ





「海賊王のせいで大海賊時代が始まった！」

「この時代のせいで、何人もの尊い命が犠牲になったか…」

「アイツさえいなければ…」

「ゴールド・ロジャーさえいなければ…」



「「海賊王に息子？…いたら最悪だな。」」





俺は血の繋がりによる“絆”と“愛”を知らない。





『俺は、生まれてきてもよかったのかな…』





血の“繋がり”を求めていた

＿＿ポートガス・D・エースの居場所



親の”愛情”を欲していた

＿＿ゴール・D・エースの存在理由





『誰か俺の存在を認めてくれ…』





名声を得るため、俺は海へ出た。
“エース”の生きた証を世界へ刻むために…





『俺は、“海賊王”なんかに屈しねぇ…』












だが、処刑台の上で俺は悟った





＿＿俺たちは今日から、兄弟だ！

ルフィ、サボ



＿＿俺の息子のなれ。

オヤジ、みんな…





この広い海で、
血より固く結ばれた絆を見つけた。





“エース”に生きて欲しいと
命をかけて伝えてくれる人がいた。





＿＿＿“家族”だ。








俺が一番欲しかったモノ…
それは、“名声”なんかじゃねぇ。



俺は“生まれてきてもよかったのか”



欲しかったのはその答えだった。






俺は既にその“答え”を
この海で手に入れていたんだ。

＿＿＿“絆”と“愛”







「オヤジ………俺は生きる…！！」








心に宿る暖かいものを握りしめ

俺は前を向いた

俺は医者だ→←一切の”逃げ傷”なし

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