ピエロの正体を誰も知らない１【トラファルガー・ロー】

美味い酒と肴１ ページ38

。


トントントントンッ


夕食を終えた厨房で
規則正しいまな板の音が聞こえる



ペン「…それが今夜の酒の肴か？」

貴方「その通り、ペンギン君が船長さんの好物を教えてくれたおかげで助かったよ。」


シャチ「お〜！お前すげェな！料理もできるのか！しかも美味そう！！！それ何ていう料理だ？」

貴方「ふふ…ありがとう。これは、アジのなめろう、焼き魚、煮付け…」

ペン「これは？」

貴方「鮭とご飯を炒めた後イクラを混ぜ、握り飯にしてみたんだ。題して、親子握り飯！シメに湯を入れてお茶ずけにしても美味いぞ。」




シャチがヨダレを垂らして
Aの料理を見ている




貴方「ッフフみんなの分もある。他のクルーたちと晩酌を楽しんでくれ。」

シャチ「本当か！？Aありがとう！！」




おーい！みんなー！！とシャチは他のクルーがいる部屋へ
料理を手に厨房から出て行った




ペン「ったくアイツ…。A俺たちの分までありがとうな。」

貴方「ついでみたいな物だからな…次はクルーの皆のために作らせてくれ。」




本当にできるヤツだなAは…と眉をハの字にして笑う。




ペン「あ、酒なら船長が用意してると思う。あの人は待たされるのが嫌いだから早く行った方がいいぞ！」


貴方「分かった、そうしよう。」






Aは料理と取り皿などをトレーに乗せ

厨房を後にした。

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