1年後 ページ10
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ジンさんやウォッカさんと行動を共にしてから、1年が経とうとしていた。
そのほとんど、海外を転々として過ごしている。
各国の美術館をジンさんと巡れたのは良かったけど、正直そろそろ日本に帰りたい。
そんな私は今、
極寒の地シベリアにいる。
貴方「もう嫌だ、寒い、帰りたい。」
ウォ「馬鹿言ってんじゃねェ、兄貴がまだ来てないだろうが。」
貴方「約束の時間から2時間以上経ってますよね。兄さんに何かあったんじゃ…」
ウォ「俺らは兄貴を信じて待つだけだ。」
私たちは、山のふもとにある山小屋でジンさんの帰りを待っていた。
取引相手が極度の人間嫌いで、最低限の人数の人間としか接触したくない変わり者らしい。
ウォッカさんと暖炉の前で温かいココアをすすっていると、無線にノイズがはしった。
ジン『……聞こ…るか……』
ウォ「兄貴！？どうしたんですかい！？」
貴方「ノイズが酷くて全然聞こえない…」
ジン『…引きは…中止……裏切……』
そこで無線は終わった。
ウォ「ッチ、どうやら取引は中止になったようだな。」
貴方「裏切りって兄さんが言うくらいだから、もしかして初めから組織の幹部を狙った取引だったんじゃ…」
ウォ「ッ！こうしちゃいられねぇ！A！それからオメェらも兄貴の元へ急ぐぞ！！」
「「「はい！」」」
ジンさんには不測の事態を考慮して、あらかじめ発信器を持って山へ入っていた。
私は、医療パックや非常食の入ったリュックサックを背負い、急いで外に出たが、外はすごい吹雪だった。
ウォ「この専用のブーツに履き替えろ。」
貴方「っえ、スノーモービルで行くんじゃないんですか？」
ウォ「馬鹿野郎！こんな視界の悪い吹雪の中、操縦すんのは自 殺行為だ。」
そう言われてウォッカさんから渡されたのは、クロスカントリーのスキー板
お忘れだろうが、私はかなりの運動音痴。
前にFBIで赤井さんから射撃や護身術などを教わったが、あまりの出来の悪さにサジを投げられたほど。
もちろん、山中も滑れる小型のスキー、クロスカントリーなんてものを使いこなせるワケもなく…
貴方「ぎゃあああ〜！！」
ウォ「Aーーッ！！？」
私は斜面を垂直に滑り落ちた。
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仮面タロウ(プロフ) - 作者の仮面タロウです。たくさんのコメントありがとうございました！長い間返信しきれずすみません。実は私のうっかりで占ツクにログインできなくなってしまい更新出来ずにいました。移行にご不便かけますがよろしくお願いします。 (2022年4月25日 12時) (
レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
侑(プロフ) - 続きが気になりすぎます、！待ってます (2022年4月1日 1時) (レス) @page33 id: 8afc6fd8a6 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 仮面タロウさんのお話、めちゃくちゃ面白くて大好きです！特に好きなのは工藤姉は弟が嫌い！シリーズとミスポッターシリーズです。更新頑張ってください‼︎ (2021年12月31日 23時) (レス) @page33 id: cf1d4c666e (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2021年5月4日 20時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
心夜 - ハリー・ポッターだけでなく名探偵コナンの夢小説まで書けるとは。素晴らしいです！どちらも大好きなので無理せず書いて頂いたら嬉しいです！ (2021年2月17日 21時) (レス) id: d958da9fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2019年11月27日 18時
