_黒羽盗一side ページ4
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黒羽盗一side
沢木「数週間前のことです。私はバーへ出勤する途中、偶然ジン捕縛をほのめかすような会話を聞いてしまいました。その時はAさんに、ここの人間とは深く関わらないよう言われたので、その時は聞こえないフリをして素通りしました。」
樫村「っは、そんな無用心なヤツらに幹部の捕縛なんて、出来るとは到底思えないな。」
盗一「私も同感だ。」
風戸「問題はその先です。その話を沢木さんから聞いていた私が、偶然、男と人相の似た人間を路地裏で見つけたんです。その時に一緒に居たのが…」
沢木「組織の幹部ライだったのです。」
樫村「まさか!?」
風戸「その後、ライと別れた男が満員電車に乗った際に、偶然、手に入った男の携帯をバックアップして中身をコピーする事に運良く成功したんです。」
沢木「彼から預かった男の携帯のデータを、偶然、バーで知り合った知人に、そういった情報を調べることに長けた方がいらして、ご好意で調べてもらいました。そしたら、面白いくらい出てきましたよ。
……アメリカの警察機関、FBIの情報がね。」
突っ込みどころが多過ぎて、一旦頭の整理をしたいと、彼らの話を手で静止させる。
盗一「ま、待ってくれ。とても“偶然”とは思えないのだが……もしかして」
風戸「はは、安心して下さい。その“偶然”手に入れた携帯はちゃんと元の所に戻しましたからバレてませんよ。何の問題もありません。」
手先が人より器用なんですよ。
そう人畜無害な顔でニッコリ笑う風戸さんに、沢木さんは微笑み返す。
沢木「偶然の巡り合わせって、面白いものですよねぇ…」
そんな彼らに私は
愛想笑いすら出来なかった。
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仮面タロウ(プロフ) - 作者の仮面タロウです。たくさんのコメントありがとうございました!長い間返信しきれずすみません。実は私のうっかりで占ツクにログインできなくなってしまい更新出来ずにいました。移行にご不便かけますがよろしくお願いします。 (2022年4月25日 12時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
侑(プロフ) - 続きが気になりすぎます、!待ってます (2022年4月1日 1時) (レス) @page33 id: 8afc6fd8a6 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 仮面タロウさんのお話、めちゃくちゃ面白くて大好きです!特に好きなのは工藤姉は弟が嫌い!シリーズとミスポッターシリーズです。更新頑張ってください‼︎ (2021年12月31日 23時) (レス) @page33 id: cf1d4c666e (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
心夜 - ハリー・ポッターだけでなく名探偵コナンの夢小説まで書けるとは。素晴らしいです!どちらも大好きなので無理せず書いて頂いたら嬉しいです! (2021年2月17日 21時) (レス) id: d958da9fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:仮面タロウ | 作成日時:2019年11月27日 18時