8 ページ8
貴方side
組織の施設内
ここへ来る前に買っておいた、好物のチェリーパイを食べていると、部屋のドアノブをガチャガチャ回す音が聞こえた。
ふふ、残念だけど開かないんだな〜これが
この部屋のドアを開けるのにちょっとしたコツがある。
組織の人間とあまり接触したくない私にとって、ここは都合がいいのだ。キッチンもあるし
ッバギ
だが、ドアノブから聞こえてはいけない音が聞こえたかと思えば、
ギギギ…と、ドアがゆっくり開いた。
どこの脳筋野郎かと身構えていれば…
『なんだ、ただのゴリラか。』
「あ"ァん!?」
止まっていた手を動かし、チェリーパイを頬張る。
「その食べ方やめろ、汚らしい。」
『人の食べ方にいちいち口出してると、嫌われますよ。』
特に被害に遭われてる風見さんには、正直同情する。激辛カレーを水無しで食った話は爆笑したけど
『てか、口調それでいいんっすか?バーボン(笑)』
「“(笑)”を付けるな。…辛くなる」
何の予備知識無く、外で酒のニックネームで呼び合ってる人見たら、「あー、成る程、カッコイイもんねお酒って(温かい目)」ってなるもんな。
若干遠い目をしながら、上司さんがテーブルに放り投げたのは、盗聴器等を探索する為の機械
『わぁ、ずいぶんと素敵なものを持ち歩いてるんすね。』
「当然だ。」
“正規の潜入捜査官”ならな。
そう副音声が聞こえてきそうだ。
「お前、幹部に何をした。顔を真っ青にしてたぞ。」
『さぁ?ただ、ご飯の話してただけっすよ。』
嘘は言ってない。
キャンティとコルンが見たのは、解体中だった
“人間の死体”だとは言っていない。
上司さんは、私の足下にあるクーラーボックスを見て、ニヤリと笑った。
「よくやった。」
874人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
仮面タロウ(プロフ) - シズキさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)何度か見直してるですけど減らなくて…、更新頑張ります! (2019年11月29日 23時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
シズキ(プロフ) - 仮面タロウさん» 凄く面白いですっ!!シリアスのようでユーモア溢れた会話やストーリ本当好きです!誰だって誤字はありますよ〜。これからも応援していますっ!! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 0b065aa661 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます( ;∀;) (2019年11月27日 18時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 32話に誤字がありました。「手見上げ」ではなく、「手土産」です。 (2019年11月24日 19時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます! (2019年11月23日 19時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:仮面タロウ | 作成日時:2019年11月9日 14時