絶対にクビにしてやる１【名探偵コナン】【降谷零】

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No side



哀と光彦を庇うように立つコナンの姿など見ようともせずに、
Aは外にいた2人の犯人に目を向けていた。

コンテナの前にいる犯人は、Aには気付いておらず安室と対峙している。









「見られちまったら仕方ねぇ…！ガキを殺されたくなかったらあんたもコンテナの中…に…っ」









言葉にかぶるように、安室は犯人を思い切り腹を殴る。









「言ったでしょ？傷つけたくないから譲ってくれと……あんたもやります？」


「く、くそ！！」









安室の腕っ節の強さに怖じけずいた犯人のひとりが、辺りを見渡し、一番近くにいた華奢な青年、Aを人質にしようと飛びかかってきた。



だが、目の前にいた青年は既にいない。



一瞬だった。

一瞬、目を離した隙に、犯人は狩られる側へと回った。



犯人の真後ろに立っているA



武器を突き付けられている訳でもないのに、犯人はその場から動けない。









『ねぇ…臭みの少ない良質の肉を手に入れるためには、どうするべきか分かる？』


「……っ…は、」


『殺した後すぐに首にある頸動脈を切断してから、頭部を低くして放血するんだ。』









首の付け根にある頸動脈を指でツーっとなぞる。









『俺に解体されたい？』









その言葉を最後に、男は意識を手放した。

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