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貴方side
『探したよ、母さん。』
「あら、A…ッ、」
一瞬、私の後ろにいる蘭ちゃんを見て、動揺した彼女だったが、直ぐに平常心を取り戻したようだ。
流石はハリウッド女優。
「っえ！もしかしてそちらの方って、くま君の…」
「初めまして、Aの母親の、熊狩鈴と申します。」
「友人の毛利蘭です。この子はうちで預かっているコナン君。」
「は、はじめまして…」
「いつも息子のAがお世話になってます。」
「いえいえ！こちらこそ…って、私、くま君の下の名前はじめて聞いたかも…！」
『そう言えば、言ってなかったな。』
「まぁ！自己紹介も出来ないなんて…！無作法な息子でごめんなさいね。」
『あはは、母さんは手厳しいな。』
この数年間で磨き上げた演技スキルと表情筋を総動員させて母さん(仮)と仲睦まじい親子を熱演する。
母さん(仮)の中身は、ベルモット
熊狩鈴の“鈴”はベルモットの“ベル”からきているありきたりな名前。
「おふたりってソックリですね。姉弟みたい…！」
『よしてくれよ蘭ちゃん…』
「ふふ、よく言われるわ。」
もちろん外見は私に似せて作り込まれてある。
ふと、視界の端で園子ちゃんがこちらに向かって来るのが見えた。
ベルモットが蘭ちゃんと楽しそうにお喋りしているのを邪魔しないよう、その場を離れ園子ちゃんの元へ向かう。
「あ！くま君いたいた！あれ？蘭は？」
『ちょっと知り合いと話し込んでてね。ところで、園子嬢。よろしければ俺と一曲、踊ってはくれないだろうか？』
今回のパーティーがパートナー同伴だった理由がコレ。
ダンスパーティーは、格式高い欧州あたりだとよくある形式だけど、日本じゃ滅多にないよな…
因みに、私もはじめて参加する。
生演奏による軽快で上品なワルツが、会場を包む。
「えぇ、喜んで」
すっと、お嬢様の顔になり私の手を取る園子ちゃん。
流石は鈴木財閥のご令嬢。教育が違う。
ダンスも、付け焼き刃な私のとは比べ物にならないほど、美しいものだった。
『こんな魅力的な女性と付き合えて、京極君が羨ましいよ。』
「フン、当たり前でしょ！」
少し顔を赤らめて自信満々に言う彼女は
本当に可愛らしくて素敵な人だ。
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仮面タロウ(プロフ) - シズキさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)何度か見直してるですけど減らなくて…、更新頑張ります！ (2019年11月29日 23時) (
レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
シズキ(プロフ) - 仮面タロウさん» 凄く面白いですっ！！シリアスのようでユーモア溢れた会話やストーリ本当好きです！誰だって誤字はありますよ〜。これからも応援していますっ！！ (2019年11月29日 22時) (レス) id: 0b065aa661 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます( ；∀；) (2019年11月27日 18時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 32話に誤字がありました。「手見上げ」ではなく、「手土産」です。 (2019年11月24日 19時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます！ (2019年11月23日 19時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2019年11月9日 14時
