26 ページ26
No side
着飾った蘭に手を引かれ、コナンは外へ出ると、毛利探偵事務所の前に、見慣れない黒塗りの車が停められていた。
その車の前に立つ、見目麗しい美青年
「くま君…なの?」
『酷いな、友人の顔を忘れたのかい?』
「(おいおい、マジかよ…)」
その美青年は、コナン達の知る熊狩だった。
目元まで隠れていたボサボサな髪はセットされ、
傷跡もファンデーションか何かで目立たなくなっており、普段は隠れていた美貌が露わになっている。
熊狩が用意した運転手付きの車に乗り、到着したのは鈴木邸。
車から降りた熊狩を見た瞬間、周りの視線が彼に注がれた。
上等なスーツを着こなし、蘭を自然にエスコートする彼の姿は、普段のやる気の無さそうな姿からは、想像もつかない。
「“やぁ、熊狩氏。久しぶりだね。お母様はお元気かね。”」
『“えぇ、おかげさまで。”』
英語ではない異国の言葉で会話をし出した熊狩に、蘭とコナンは驚きのあまり固まった。
「熊狩さんって、ロシア語しゃべれるの!?」
『あぁ、まぁね。』
「凄いね!他に何か話せたりする?」
『いや、他は英語くらいしか話せないよ。』
「『くらいしか』って十分凄いじゃない!」
なのに何故ニート…という蘭の怪訝そうな顔に、熊狩は笑って誤魔化した。
そこに、タイミングよく現れたのは、喫茶ポアロの店員であり見習い探偵の安室透。
またの名を、組織の幹部バーボン。
ミステリートレインでの一件があって以来、コナンは彼をかなり警戒していた。
熊狩が呼んだ相手とはやはりバーボン…と、コナンは身構えていただけに、本人から「違う」と言われた時は拍子抜けした。
途中から合流したイケメンに目がない園子を安室を押しつけ、熊狩は再び会場を歩き出す。
「ねぇ!今回来る人って誰なの?」
『そう慌てるなよ少年。…おっと、噂をすれば』
そう言い熊狩は
ひとりの女性に声を掛けた。
873人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
仮面タロウ(プロフ) - シズキさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)何度か見直してるですけど減らなくて…、更新頑張ります! (2019年11月29日 23時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
シズキ(プロフ) - 仮面タロウさん» 凄く面白いですっ!!シリアスのようでユーモア溢れた会話やストーリ本当好きです!誰だって誤字はありますよ〜。これからも応援していますっ!! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 0b065aa661 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます( ;∀;) (2019年11月27日 18時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 32話に誤字がありました。「手見上げ」ではなく、「手土産」です。 (2019年11月24日 19時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます! (2019年11月23日 19時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:仮面タロウ | 作成日時:2019年11月9日 14時