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No side



着飾った蘭に手を引かれ、コナンは外へ出ると、毛利探偵事務所の前に、見慣れない黒塗りの車が停められていた。

その車の前に立つ、見目麗しい美青年








「くま君…なの?」


『酷いな、友人の顔を忘れたのかい?』


「(おいおい、マジかよ…)」









その美青年は、コナン達の知る熊狩だった。

目元まで隠れていたボサボサな髪はセットされ、
傷跡もファンデーションか何かで目立たなくなっており、普段は隠れていた美貌が露わになっている。



熊狩が用意した運転手付きの車に乗り、到着したのは鈴木邸。

車から降りた熊狩を見た瞬間、周りの視線が彼に注がれた。



上等なスーツを着こなし、蘭を自然にエスコートする彼の姿は、普段のやる気の無さそうな姿からは、想像もつかない。








「“やぁ、熊狩氏。久しぶりだね。お母様はお元気かね。”」


『“えぇ、おかげさまで。”』









英語ではない異国の言葉で会話をし出した熊狩に、蘭とコナンは驚きのあまり固まった。









「熊狩さんって、ロシア語しゃべれるの!?」


『あぁ、まぁね。』


「凄いね!他に何か話せたりする?」


『いや、他は英語くらいしか話せないよ。』


「『くらいしか』って十分凄いじゃない!」









なのに何故ニート…という蘭の怪訝そうな顔に、熊狩は笑って誤魔化した。

そこに、タイミングよく現れたのは、喫茶ポアロの店員であり見習い探偵の安室透。

またの名を、組織の幹部バーボン。



ミステリートレインでの一件があって以来、コナンは彼をかなり警戒していた。

熊狩が呼んだ相手とはやはりバーボン…と、コナンは身構えていただけに、本人から「違う」と言われた時は拍子抜けした。



途中から合流したイケメンに目がない園子を安室を押しつけ、熊狩は再び会場を歩き出す。









「ねぇ!今回来る人って誰なの?」


『そう慌てるなよ少年。…おっと、噂をすれば』









そう言い熊狩は
ひとりの女性に声を掛けた。

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仮面タロウ(プロフ) - シズキさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)何度か見直してるですけど減らなくて…、更新頑張ります! (2019年11月29日 23時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
シズキ(プロフ) - 仮面タロウさん» 凄く面白いですっ!!シリアスのようでユーモア溢れた会話やストーリ本当好きです!誰だって誤字はありますよ〜。これからも応援していますっ!! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 0b065aa661 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます( ;∀;) (2019年11月27日 18時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 32話に誤字がありました。「手見上げ」ではなく、「手土産」です。 (2019年11月24日 19時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます! (2019年11月23日 19時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:仮面タロウ | 作成日時:2019年11月9日 14時

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