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46_過去編 ページ46

No side



「第一、あんなガサツで熊を狩るのが趣味なアイツを恋愛対象として見れる訳がないだろう。お前の勘違いなんじゃないのか?」


『アイツって誰のことっすか?』


「それは勿論……、熊狩!?」


『人の悪口を堂々と…いい度胸してますね。』


「お前、どこから聞いてた!?」


『私がガサツだって辺りからっすかね。てか、まだ私の悪口言ってたんすか。さすがに泣きますよ。』


「持たされてた鈴はどうした!?」


『風見さん達驚かせようと音消して忍び足で来ました。』


「…お前そんな事してると、次は降谷に幼児用の音の鳴る靴はかされるぞ。」


『次からリンリン鳴らします!存在知らせます!!』


「宜しい。」







確かに面白そうだが、仕事中にぴぶ〜なんて公園でよく耳にする気の抜けた音を聞きたく無い。と、諸伏と風見は思っていた。








『うぅ…なんで鈴なんか…』


「元はと言えば、お前が会議中に盆踊りなんて奇行に出たから悪いんだろう。」


「あの会議は、潜入中の身で他の捜査に介入することが難しい降谷が、上の連中説き伏せてようやく会議まで漕ぎ着けた案件だったんだぞ?それをよくまぁ…」


『あの時は徹夜続きでラリってたんすよ。』
 

「それでも普通、盆踊りなんてするか。」


『反省してます。』


「俺には、好きな相手に会えて嬉しいがあまりテンパったようにしか見えなかったけどなぁ」


「…そうなのか?」


『〜〜!諸伏先輩からかわないでください!!』








熊狩の様子を見て、諸伏の言っていた事は本当だったかと風見は半目になっている。








『どっち道、ガサツで凶暴な私に対してゼ…降谷さんが好意を持ってくれるワケが無いって分かってますからいいっすよ。』








そう言い残し、熊狩は2人の居る会議室から出て行ってしまった。








「……風見さん。」


「……すまない、訂正させてくれ。」








あの2人をややこしくさせているのは

諸伏と、俺だ。

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仮面タロウ(プロフ) - シズキさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)何度か見直してるですけど減らなくて…、更新頑張ります! (2019年11月29日 23時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
シズキ(プロフ) - 仮面タロウさん» 凄く面白いですっ!!シリアスのようでユーモア溢れた会話やストーリ本当好きです!誰だって誤字はありますよ〜。これからも応援していますっ!! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 0b065aa661 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます( ;∀;) (2019年11月27日 18時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 32話に誤字がありました。「手見上げ」ではなく、「手土産」です。 (2019年11月24日 19時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます! (2019年11月23日 19時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:仮面タロウ | 作成日時:2019年11月9日 14時

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