33 ページ33
貴方side
私は、影が薄い。
道で知人とすれ違っても気付かれないし、真後ろに立っていても気付かれない。
一度、どれだけ存在感が薄いか試してみようと思い、公安の定例会議中に、会議室の端で盆踊りをした事がある。
ちなみに、15分はいけた。
途中で気付いた先輩に大爆笑され、上司さんにバレたのは大誤算だったけど
それ以降公安にいる間は、鈴を携帯するように義務付けられている。
狩人が鈴を付けるなんて、とんだ与太話だ。
ともあれ、その影の薄さを利用して組織に居る間は、限りなく気配を消してる。
面倒ごとに巻き込まれたくないのもあるけど、何より「そういえば、そんなヤツいたなぁ…」的な幽霊部員を目指してる。
犯罪組織で目立つのは…ちょっと
そんな影薄いキャラには、とんだ弊害があった。
「A、遅いわね。」
「ッチ、何の連絡もよこさず来ねぇなんて、これだから若い奴は…」
『俺がなんだって』
「ッ!!お前いつから…!」
『ずっと居たよ。アンタの背後に』
「ホント、アナタの存在ってホラーよね。」
『酷いな。』
ウォッカから仕事の話があると連絡があり、組織御用達のバーへ来たのだが、普段は居ないベルモットの存在に首を傾げる。
それに気付いたジンが、口を開いた。
「次の仕事にこの女は関係ねぇよ。前の仕事で居合わせただけだ。」
『なるほど、…で、次の仕事ってのは?』
ジンの隣の席に、ロックグラスが置かれた。
そのコースターの下に名刺のようなものが挟まれている。
めくってみれば、うわぁ、これまた大物。
「この男と寝てこい。」
『………は?』
876人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
仮面タロウ(プロフ) - シズキさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)何度か見直してるですけど減らなくて…、更新頑張ります! (2019年11月29日 23時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
シズキ(プロフ) - 仮面タロウさん» 凄く面白いですっ!!シリアスのようでユーモア溢れた会話やストーリ本当好きです!誰だって誤字はありますよ〜。これからも応援していますっ!! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 0b065aa661 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます( ;∀;) (2019年11月27日 18時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 32話に誤字がありました。「手見上げ」ではなく、「手土産」です。 (2019年11月24日 19時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます! (2019年11月23日 19時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:仮面タロウ | 作成日時:2019年11月9日 14時