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貴方side



私は、影が薄い。



道で知人とすれ違っても気付かれないし、真後ろに立っていても気付かれない。

一度、どれだけ存在感が薄いか試してみようと思い、公安の定例会議中に、会議室の端で盆踊りをした事がある。



ちなみに、15分はいけた。

途中で気付いた先輩に大爆笑され、上司さんにバレたのは大誤算だったけど



それ以降公安にいる間は、鈴を携帯するように義務付けられている。

狩人が鈴を付けるなんて、とんだ与太話だ。



ともあれ、その影の薄さを利用して組織に居る間は、限りなく気配を消してる。

面倒ごとに巻き込まれたくないのもあるけど、何より「そういえば、そんなヤツいたなぁ…」的な幽霊部員を目指してる。

犯罪組織で目立つのは…ちょっと

そんな影薄いキャラには、とんだ弊害があった。









「A、遅いわね。」


「ッチ、何の連絡もよこさず来ねぇなんて、これだから若い奴は…」


『俺がなんだって』


「ッ!!お前いつから…!」


『ずっと居たよ。アンタの背後に』


「ホント、アナタの存在ってホラーよね。」


『酷いな。』









ウォッカから仕事の話があると連絡があり、組織御用達のバーへ来たのだが、普段は居ないベルモットの存在に首を傾げる。

それに気付いたジンが、口を開いた。








「次の仕事にこの女は関係ねぇよ。前の仕事で居合わせただけだ。」


『なるほど、…で、次の仕事ってのは?』









ジンの隣の席に、ロックグラスが置かれた。
そのコースターの下に名刺のようなものが挟まれている。

めくってみれば、うわぁ、これまた大物。









「この男と寝てこい。」


『………は?』

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仮面タロウ(プロフ) - シズキさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)何度か見直してるですけど減らなくて…、更新頑張ります! (2019年11月29日 23時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
シズキ(プロフ) - 仮面タロウさん» 凄く面白いですっ!!シリアスのようでユーモア溢れた会話やストーリ本当好きです!誰だって誤字はありますよ〜。これからも応援していますっ!! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 0b065aa661 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます( ;∀;) (2019年11月27日 18時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 32話に誤字がありました。「手見上げ」ではなく、「手土産」です。 (2019年11月24日 19時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます! (2019年11月23日 19時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:仮面タロウ | 作成日時:2019年11月9日 14時

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