story 7 ページ8
ゲームだって、最初に教えてくれたのは、翔ちゃんだ。
まぁ、向き不向きがあるけどね…。
料理だって。
これも向き不向きがあるけど…。
…俺、
また、翔ちゃんのこと考えてる。
潤「…ノ。ニノ。」
和「へ？なっ何！？」
潤「今さ、ぜってぇー話聞いてなかっただろ(笑)」
和「あっごめん。」
潤「いーよ。
てか、もう駅ついたけど、待ち合わせ？」
和「…うん、そーだね。」
潤「恋人？」
和「違うよ。ただの幼なじみ。」
潤「そっか。まぁ、ニノがそーいうなら、そーでいいけど。」
和「ほんとに、ただの幼なじみだから！」
潤「ハイハイ」
この人の前で嘘つくのは危険だな。
翔「和。」
和「翔ちゃん！」
翔「友達？」
潤「あっ、松本潤です。」
和「今日会ったばっかりなんだけど、話が弾んじゃって…」
翔「ふーん」
潤「じゃ、俺はここで。」
和「うん。また明日ね！」
潤「バイバイ。」
潤くんは、このあとバイトだとかで、俺たちの帰路とは違う方向に歩いていった。
・
翔「相葉くん以外の友達見るの初めてだわ。笑」
今日も翔ちゃんの背中に掴まって帰る。
和「ちょっと！相葉さん以外にも友達いるわ！」
翔「ほんと？笑」
和「ほんとほんと！
相葉さんは、ずっと俺について来るからたまたま翔ちゃんに会っただけ。」
翔「和だって、友達くらいいるよな。」
…意味深に聞こえるが、あえて深く考えない。
和「いるよ。…友達くらい…。」
翔「……」
和「……」
翔「今日ウチ来ねーの？」
和「へっ？」
翔「だから、今日ウチ来ねーのって。」
翔ちゃんは、ただ純粋に気になっただけだと思う。わかってる、考えすぎだって。
でも、何か意味があるんだとしたら、
和「数学の課題。
…数学の課題教えてほしい。」
翔「じゃあ、くんの？」
和「教えてくれんの？」
翔「質問を質問で返すなよ。笑
あー腹へった！」
ここまで行くと暗黙の了解だ。
和「もうペコペコ。」
翔「ラーメン寄っちゃう？」
和「翔子さんがご飯作って待ってんじゃないの？」
翔「あっそうだった！今日連絡してねぇーわ！」
和「また、今度行こ？」
翔「○○駅のな。」
和「約束だからね。」
翔ちゃんは約束覚えててくれる？
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作者名：名香屋 羽衣 | 作成日時：2019年9月28日 17時
