story 6 ページ7
松本潤。
隣のクラスで、
相葉さんとは小学校低学年の頃の、そろばん教室が一緒でもともと仲がよかったらしく、この高校で再会したらしい。
帰宅部で、頭がいいらしい。
相葉さんの友達だってことは、悪い奴じゃないってことはわかってるけど、
一応、一応相葉さんに聞き出した。
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潤「ニノくん。」
和「あっ、松本くん。」
俺の部活が終わるまで待っててくれたみたいだ。
潤「あれ、相葉くんは？」
和「ほんとは、松本くんにちゃんとお礼したかったみたいだけど、今日は出前任されてて。。。」
潤「そっか。相葉くん家、中華料理屋だからね。」
和「うん。」
潤「これ、」
和「なおったんですか。」
潤「なおったっていうか、壊れてなかったかも。」
和「壊れてなかった！？」
潤「うん、このペンってノック式じゃないじゃん。
相葉くん、出し方わからなかっただけだと思う。」
和「うそ。」
潤「ほんと。」
和「ははっ、おかしっ！相葉さん、何もしてないのにあんな謝って！(笑)」
潤「だな。(笑)」
和「でも、壊れてないってわかってたなら、放課後じゃなくて、すぐ返してくれてよかったのに。」
潤「ごめん。ニノくんと話してみたかったから。
…一緒に帰んない？」
和「……駅までなら、」
…駅からは、いつも翔ちゃんと一緒に帰るから。
潤「ニノくんはさ、」
和「ニノ。」
潤「えっ。」
和「ニノって呼んで。」
潤「わかった！
ニノ。」
和「俺は、潤くんでいい？」
潤「もちろん。」
話してると駅まであっという間だった。
潤くんは、父がファッションデザイナーらしい。
その関係で、二年間アメリカに住んでいて、
高校は日本がよかったから、潤くんだけ帰国し、今は一人暮らししているみたいだ。
潤くんもファッションデザイナーになるのが夢で、そのために、バイトを詰め込んで貯金してるとのこと。
和「だから、部活入ってないんだ。」
潤「うん。ファッションの勉強も独学だけどし始めたし、部活はちょっと、厳しいかな。」
羨ましいと思った。
俺が今まで夢中になったことは、少なからず翔ちゃんの影響があった。
全部翔ちゃんだ。
なのに…
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作者名：名香屋 羽衣 | 作成日時：2019年9月28日 17時
