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雅「ねぇ。」
ツンツン
雅「ねぇ。」
ツンツンツン
和「もう。なんですか、さっきから。」
雅「…筆箱忘れちゃって！ペン、貸してくんないかなーって。
ダメ？」
和「…好きなの持ってていいよ。」
雅「ありがと！マジ神！
今度ラーメン奢るね〜！」
和「どういたしまして。」
雅「何コレ！チョーカッコいいペンあんじゃん！」
そう言って相葉さんが手に取ったのは、翔ちゃんからもらったペンだった。
和「えっ、それ、「まさきー！」
雅「あっ、ちょっ行ってくるね！」
和「あっ待って！相葉さん………」
最悪。相葉さんにもの貸したら、三回に一回壊れて返ってくるんだった。
まあ、わざとじゃないし、涙目で尋常じゃないくらい謝るからいつも許すんだけど、
今回はそうはいかない。
てか、壊される前に返してもらおう。うん、それしかない。
相葉さんどこ行ったんだろ？
…あっ居た。
和「相葉さん、」
雅「ニ〜ノ〜！」
嫌な予感がする。
雅「ペン、出なくなっちゃった！」
和「嘘でしょ！？」
貸してから五分もたってないけど。
雅「ごめん！ほんとにごめん！ごめんなさい！ごめん！」
「どうやったら、壊すの？」ってキレたいけど、何度も謝る相葉さんを責めるのは、違う気がする。
？「相葉くん、どうかしたの？」
雅「…潤ちゃーん！どうしよう！ペン壊しちゃって！」
潤「ペンは、誰の？」
雅「ニノの。」
潤「にの……。」
和「二宮、です。」
潤「これ、放課後まで預かっていい？なおせると思うから。」
和「なおせる…なら、はい、お願いします。」
潤「相葉くん、大丈夫だから。」
雅「でも…」
和「なおるならそれでいいです。
だから、教室戻ろ？」
雅「うん。ほんとにごめ…」
和「謝るのも、もういいから。これとこれ使って。」
雅「ニノー！ありがとうー！ほんとにありがとうー！」
やっぱり、相葉さんは笑顔のほうがいい。
潤「じゃあ、また。」
和「また。」
雅「潤ちゃん、ありがとね！」
潤ちゃん……
誰？
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作者名：名香屋 羽衣 | 作成日時：2019年9月28日 17時
