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結局翔ちゃんが折れて二人で作ることになった。
勿論、翔ちゃんは見学。
和「…相葉さん、ベーコンある。」
相葉さんがウチに来たときはほとんどナポリタンを作ってる。
冷蔵庫にあるやつを適当に入れるのが相葉流！
雅「入れちゃお！」
翔「いつも二人で作ってんの？」
和「…うん。だいたいはお昼だけどね。」
雅「何かニノんチ来たら食べたくなっちゃうんだよね。」
和「でも、前のは失敗だった！」
雅「うひゃうひゃ、あんこ入れたやつでしょ！
隠し味なのに全然隠れてなかった！」
和「相葉さんがバカみたいに入れたからでしょ！」
翔「ふーん。
…俺、上戻って授業の復習やってくるわ。」
和「えっ。」
翔ちゃんはすたすたと行ってしまった。
雅「手、切っちゃうよ。」
和「あっ危ね！」
もうちょっとで自分の指を切るところだった。
雅「もうー。らしくないなー！
今日翔ちゃんのことしか見てないよ。」
和「…んなことねぇーよ。」
雅「あるんだよ！
ニノ、翔ちゃんのこと…」
和「気持ち悪い、よな。」
雅「え、そんな、」
和「…ごめん。
パスタ、もうあげないと。」
雅「あっうん。
…ニノ、」
和「誰にも言わないでくれる？
…翔ちゃんにも。」
雅「…当たり前じゃん！」
和「…ありがとう。」
雅「あと…、俺ニノのこと気持ち悪いだなんて思ってないよ！
今までも、今この瞬間も！
だから、何でもいいから、
頼ってよ？」
和「ん。ありがと。」
たぶん、これから相葉さんが言ったこの言葉に救われるんだろうなって。
そう思うと、
雅「何泣いてんだよー！もうー！」
和「泣いてねーし。」
雅「この天の邪鬼！」
相葉さんが抱きついてきたけど、今日は抵抗しなかった。
でも、まさかこんなところを翔ちゃんが見ていたなんて思いもしなかった。
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作者名：名香屋 羽衣 | 作成日時：2019年9月28日 17時
