story 11 ページ12
潤「じゃ、また明日。」
和「うん。今日はほんとにありがとう。」
潤「頑張れよ！」
和「うん。バイバイ。」
潤くんは、俺んちの近くの公園まで送ってくれた。
ジェントルマンだなー。
俺もあんなふうになりた…「遅い。」
和「へ？」
翔「遅い。」
俺んちの玄関には翔ちゃんが居た。
どうやら声のトーンからしてご立腹のようだ。
和「翔ちゃん。どうしたの？」
翔「どうしたの、じゃねぇーよ。いつも待ち合わせてる駅に来なかったから。」
和「え、だって俺、」
翔「一緒に帰れねぇとは言ってないじゃん。」
和「俺、相葉さんの家寄るって、」
翔「寄ってねぇじゃん。
松本くんだっけ？」
和「…何で、知って、」
翔「ずっと一緒にいた俺より、会って二日のあいつかよ。」
和「…だって。」
翔「…………あ。
…ごめん。」
和「いや、俺も嘘ついてごめん。」
翔「…。」
和「…。」
翔「明日、智くんと会うから一緒に帰れないわ。」
和「え、智くんって、あの？」
翔「うん。オランダから一時帰国してて。」
和「それが昨日だったの？」
翔「…うん。」
和「…やっぱり…そうだよな。
俺も、明日潤くんと約束あったから。」
翔「ふーん。ちょうどよかったじゃん。」
和「だね。」
翔「…あのさ、昨日はごめん。
俺、外出てて。」
和「…そうなんだ！？
…俺あの後眠たくなっちゃってすぐ帰ったから。」
翔「…そっか。」
和「…うん。」
翔「…わかんない課題あったら、すぐ俺に聞けよ？」
和「…うん。」
翔「ひきとめて悪かった。じゃ。」
翔ちゃんはそのまま隣の家に入っていった。
やっぱりだ。やっぱり翔ちゃんは智くんじゃないか。
俺の事なんかどうでもいいんだ。。。
せっかく潤くんに応援してもらったのに。
絶対勝てないじゃん。
？「君が『カズ』？」
和「…へ？」
？「…あれ？違った？」
和「…智くん…さん。」
智「『くん』なの？『さん』なの？」
和「ああ、大野さん。
翔ちゃんなら、帰ってますよ。」
智「あっ、いや、翔くんに会いに来たわけじゃないから。」
和「…え。」
じゃあ何しに来たんだろう。
智「一目『カズ』を見に来たの！」
俺！？
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作者名：名香屋 羽衣 | 作成日時：2019年9月28日 17時
