独占.SC

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「ヌナ、大丈夫…？」


そう言って私をベンチに座らせるミンギュ。

ずっと手を握ってくれてる。

丁度通りかかって、私の姿が見えたそうだ。


「っ…」


3人がいなくなって安心したのか、自然と涙が出てきた。


「もう大丈夫だよ」


そう言って私を抱きしめてくれたけど、泣き止めなかった。



「……なんで僕に結婚したこと言ってくれなかったの？」


抱き締めたまま、私がつけている指輪を指で確かめるように触る。

あぁ、そうだ、色んなことが立て続けにありすぎてミンギュに結婚のことを言うのを忘れていた。


「公園で男と抱き合ってるの見られたら旦那さんどんな反応するだろーね」


どんな反応…

そんなの予想がついた。


怒ったり？しないだろう。
きっと何も言わず、興味も示さないと思う。


私が何も喋らなくても会話は続く。


「ヌナ、家出してきたの？」


私の荷物を見てそう思ったんだろう。


「寝るとこがないから困ってたの？」


ミンギュにはなんでも分かっちゃうみたい。


「うち、おいでよ。」


その言葉に反応して縦に首を動かした私はスンチョルとの関係を完全に突き放した。

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