独占.SC

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ついて行った先には、ドラマでよく見るガラス張りの会議室があった。



私に構わずスタスタと中に入って行くもんだから、扉の前で会議が終わるのを待つことにした。


部屋のブラインドが下ろされた。

その場にいなくても感じるパリッとした空気。


私なら耐えれない…


…と思いながら待った。






＿＿会議室と言っても、その部屋を1歩出れば普通の会社のオフィスと同じ。


だから私はオフィスの隅に立っているという状況にある。

することもないし、慣れない場所にいるということで、なんだか落ち着かない。



モジモジしていると見覚えのある女の人が目の前に立っていた。



私よりも背が高くて、スタイルも良くて、見た目やオーラから“できる女”感が伝わって来る。



「先程は失礼しました。」



耳にまとわりつくような粘りのある声は良い気分にはならなかった。


そうだ、この人初対面で「ちょっと誰よあんた」って会社の入口でスンチョルと一緒にいた私に怒ってきた人だ。


彼女の目が鋭くて怖くて、身構えてしまう。




「…いえ…大丈夫です。」

「スンチョルの…奥様でしたっけ…？」



どこか恨みが込められたような声だ。


「…そう、ですけど…」


言葉を詰まらせずにはっきり自信を持って答えられなかったのが少し悔しい。


ふふっと笑って口角を上げ、悪い顔をした。

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