独占.SC

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少し笑いそうになりながらもそれを受け取った。

中身を見てみるともう既にぎっしりと予定が立てられていた。



「次の予定を言えばいいだけだから。」



やっとあたえられた仕事。

頑張らなきゃ。



「次は会議だよ。」



そう言うと、彼は一瞬で支度を済ませてしまった。



「ここで待ってて。」



そう言われて、私は社長室に1人になった。

もう一度、彼のスケジュール帳を見る。



「うわぁ…」


気持ち悪くなるほど大量に組まれた予定。

社長ってこんなに大変なんだ。

そりゃあ、あんな性格を作り出すだけある。


これからはこのぎっしりの予定を私が管理しなきゃいけないんだ。


思ってたよりも会議は長引いて、暇を持て余していたその時。



ガチャ。



ノックもなしに社長室に入って来た社員らしき人。

一般人にしては顔が整いすぎていて気づけば口を開けてじっと見ていた。


「あれ、スンチョルのお嫁さん？」



そう言って彼はぷっくりとした涙袋に薄い唇で微笑んだ。


オーラから優しそうな人だ。







「あーお腹空いた。」


優しそうな人に話しかけながら気だるそうに入ってきたのはまたまた綺麗な人。


それはもうほんとに天使のようで……

私がいることに気づいた瞬間警戒心丸出しな表情をしてきた。


「…あ、もしかしてスンチョルの？」



私の正体に気づいた彼は少し表情が柔らかくなった。


社長を呼び捨てするなんて、スンチョルとはどんな関係なんだろ…

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