独占.SC

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普通に恋をして、普通に恋人になって、普通に結婚して…


そんな感じで広がっていた私の恋愛計画はお母さんのある一言で破壊された。


"今度の日曜あんたの結婚式挙げるから準備しときなさいよ"


は……？


私には理解できなかった。

いや私じゃなくてもこの状況に立たされると誰でも理解できないだろう。



まず今私に彼氏なんてやつはいないしましてや好きな人なんて何年も出来てない。

交際０日結婚式？相手の顔も見た事ないのに？


お見合いってやつ…？この令和の時代に？

……頭が混乱する。

それも今度の日曜って…

いくらなんでも急すぎる。


「お母さんさすがに納得できないよ…
見たこともあったこともない人と結婚なんて現実味無さすぎ…」


「あんたね、会ってから言いなさいよ。
どれだけ良い人か…」


嫌だと言ってもそう返される。

それに明日顔合わせするとか言い出した。


…まぁ会ってからお断りすればいいだけの話。




あっという間に夜が明けて、来てしまった次の日。

重い足を動かしながらお母さんにブツブツと文句を言いつける。


ほんとありえないお母さん。


今の時代強制結婚(？)お見合い(？)なんかする人いないよ…


気づけば目の前には豪邸があった。


「ちゃんと挨拶しなさいよ」


そう言われて開かれた高級そうなドア。
え、なにお金持ち？

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