瞳の奥.JS (ページ2)

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？「すみませんほんとに、えっと…ホン・ジョシュアさん？」

「いえいえ、僕は平気ですよ。ありがとうございますブ・スングァンさん。」

お互い首にかけた社員証を見ながら名前を確認した。

珍しい名前だな。覚えやすい。

周りのザワザワはまだ収まることを知らず、痛いほど視線を感じる。

僕そんなにイケメンか…？

自分では分からない。

「えっと…それでは、お騒がせ致しました。」

挨拶をして6階へ帰ろうとした時、ある女性にバチりと目が合った。

透き通った透明感のある瞳に、本当に吸い込まれるのではないかと。

心臓は突然動くスピードを早め、どくどくと全身に酸素を送り出していく。

20年弱生きてきた中でこんな感覚は初めてだ。

sg「ジョシュアさん？どうしました…？」

「あ、あぁ、すみません少し体調が優れないみたいで……」

それでは失礼します。

そう言い放ち、足早にエレベーターのボタンを押した。

なんだあの子…

『大きな瞳に吸い込まれそうだ』なんて漫画やドラマの世界でしか使わないと思っていたのに。

吸い込まれるってこういうことか…

あんなに綺麗な子が5階にいたなんて。

たぶんこれ……

「……一目惚れだ…」

狭いエレベーターに響いた自分の声が静かに消えた。