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「許して」
「今日のお前次第」
淡々と繰り広げられる会話は私たちの関係にピッタリだ。
愛も情もない。
「ちょっとは着飾れよ」
部屋着のままのわたしの格好を見て言う。
パーカーにダボズボン。
ほんと、色気ない。
「どうせ脱ぐしいいじゃん。」
「…お前なぁ…」
呆れたように言いながら私を目の前に座らせる。
「はい」
無愛想に吐き捨てられたその2文字は私たちのわかりにくい合図だ。
ガバッと惜しげも無く開かれた足を目の前に、私は彼の体に触れた。
生ぬるく艶めいた空気が部屋に充満していく。
ぬるい息が肌にかかって、
それさえも敏感に反応する。
ギシギシとベッドが揺れる中、男女の声が短く重く響く。
どのくらい時間が経ったのかわからなくなってきて、
お互い満足したら
へたりと体を布団に預け、そのまま2人は眠りについた。
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作者名：みゅな | 作成日時：2020年9月6日 23時
