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倦怠期イコール"飽きられた"とか、そんなの立ち直れない。
確信でもなんでもないのに一気に不安になる。
ベッドの横に置いてある鏡で、寝起きでボサボサになった髪を見る。
…こういう気の緩み、?、も原因?
付き合いたての当初は必ず彼より早く起きて一生懸命髪を整えたりしてたなぁ。
本人に直接聞いてみるべきなのか、それとも黙っておくべきなのか。
「…はぁ、もうわかんない…」
もう既に私の頭はキャパオーバー。
へたりとベッドに身を任せて眉間にシワを寄せる。
あぁあ……付き合ってきた中でいまが1番辛いや。
初心を思い出して、
…部屋、ちょっと片付けてみたりしようかな…
いつも「まぁいいや」って後回しにしてた角の細かい掃除や、物の整理整頓。
チャニが帰ってくる前に。
全部やっておこう。
ついでにクローゼットの整理も。
あと寝室のシーツを整えたり……
できる限り、全部。
見返りを求める訳じゃなく、自分に自信を付けるためでもある。
「よしっ!」
自分が納得する頃にはもう空が赤く染まっていた。
そろそろ帰ってくるよね。
チャニが好きなたこ焼きでも作ろうか。
今日はたこ焼きパーティーだ。
喜んでくれるかなぁ…
なんて思いながらたこ焼き器をセットして、準備万端にして帰りを待った。
10時を回った頃、まだ帰ってきてない。
さすがに心配になってメールを送った。
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作者名:みゅな | 作成日時:2020年8月28日 1時